ロンドンの代表的な繁華街SOHOエリアの中心に位置する「レスター・スクエア」にこの度期間限定で、これまでの映画シーンで最もポピュラーなスター達を讃える銅像が設置されました。
その名も「シーンズ・イン・ザ・スクエア」。
2020年2月から始まったプロジェクトで、2020年12月現在、広場の周辺に合計9体の新しい銅像がお目見えしています。
しかし、このプロジェクトは現在も進行中で、少なくともあと3つの銅像が近い将来出現する予定ということですので、まだ暫くは目が離せません。
コチラが銅像の位置を示したマップです。

全ての銅像が公園の周囲に集中しているので、見学だけでしたら全部見るのに10分もかかりません。
では1つずつ見ていきましょう!
ワンダー・ウーマン(WONDER WOMAN)

ヒッポドローム・カジノ(The Hippodrome Casino)とヴューシネマ・ロンドン(Vue Cinema London)の間の路地を見上げると、まるで壁を突き破って出てきたような女性の銅像がディスプレイされています。
これは、2017年の映画『ワンダー・ウーマン』の主役、DCコミックヒロインの「ワンダー・ウーマン」です。


彼女の特徴的な武器「真実の投げ縄」を手に戦いに臨むような姿は本当に映画のワンシーンのようです。
実はこの「投げ縄」は光る素材で出来ていて、夜にはまたちょっと別の姿を見ることができるという仕掛けです。
メリー・ポピンズ(MARY POPPINS)

特徴的な傘とカバンから一目で誰だかわかりますね。魔法が使えるナニー(乳母)の「メリー・ポピンズ」です。
1964年に制作されたディズニー映画『メリー・ポピンズ』の主役を演じたのは、英国人女優の「ジュリー・アンドリュース」です。


足元に注目すると、ちょっとだけ地面から浮いているのがお分かりいただけますでしょうか。
「メリー・ポピンズ」はとっても古い映画で、「誰それ?」という方もいるかもしれません。
ですが、この「シーンズ・イン・ザ・スクエア」は「全ての世代の人に楽しんでもらうこと」を目的としているため、こういったチョイスになっているそうです。
「雨に唄えば」のジーン・ケリー(GENE KELLY IN SINGIN’ IN THE RAIN)

こちらもかなり古い映画です。
『雨に唄えば』は1952年公開のミュージカル映画で、ハリウッドを代表する名作の1つです。
この主役の「ジーン・ケリー」が雨の中で、映画の主題歌を歌いながらダンスを踊る場面は、この英語を全く知らない人でも見たことがあるというほど有名です。
バッグス・バニー(BUGS BUNNY)

こちらの人参をかじっているキャラクターは、きっとご存じの方も多いのではないでしょうか。
ワーナー・ブラザーズのアニメに登場するウサギのキャラクター「バッグス・バニー」です。
同制作会社のマスコットキャラクターにもなっています。
1940年に初めて登場してから2020年で生誕80年目を迎えるご長寿キャラクターで、世界で9番目に多く描かれてきた映画キャラクターだとか。
横にある郵便受けはエピソードの中で彼が一人で暮らしている穴の横にいつも置かれているものを、そのまま忠実に再現したそうです。
ローレル & ハーディ(LAUREL AND HARDY IN LIBERTY)

レスター・スクエアの脇にある「TKTS」というチケットショップの屋根の上にいるこの二人は、「ローレル & ハーディ」というアメリカのお笑いコンビです。
サイレント映画から音声の入ったトーキーに移行する時代に活躍したチームで、日本では「極楽コンビ」という名前で知られていました。
1921年から1951年までの間に106本もの映画に出演した彼らは、プライベートでも非常に仲の良い友人だったそうです。
おわりに
SOHOに突如現れた歴代の映画スター達の銅像をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
2023年までの期間限定ということですので、それまでにロンドンを訪れることができたなら、是非とも行っていただきたいスポットです。
すぐ近くに「中華街」もありますので、食事もついでに楽しめてしまいます。
しかし、今回ご紹介した銅像はまだ半分。
Part 2 で残り4体+1体の番外編をご紹介しますので、そちらも併せてお楽しみください。