ロンドンに来たらみなさん何がしたいですか?
有名な観光地を見てまわることはもちろんですが、ショッピングとアフターヌーンティーも絶対に外したくないという方は多いのではないでしょうか。
お土産選びは旅行の楽しみの1つですし、日本では買えないものや、思わぬ掘り出し物を見つけることができるのは外国でのショッピングの面白いところです。
アフターヌーンティーに関しても、提供している所は沢山ありますが、行くならやっぱり思い出に残るスペシャルな場所がいいですよね。
本記事では、代表的な観光地をしっかり押さえた上で、さらにショッピングとアフターヌーンティーも楽しめる2日間モデルコースを紹介します。
こちらでご紹介しているコースは「かなりの強行軍」な上、電車やバスによるスムーズな移動が必要となります。1ヵ所をゆっくりと鑑賞したい方や、海外旅行に不慣れな方はご紹介している観光地からいくつかご自身の好みの場所をピックアップして行程を組み立てることをお勧めします。
【ロンドン2日間観光-1日目】(赤)
①ウェストミンスター寺院 → ②英国国会議事堂 → ③ビッグ・ベン → ④ロンドン・アイ → ⑤トラファルガー広場 → ⑥ナショナル・ギャラリー → ⑦ザ・マル → ⑧バッキンガム宮殿 → ⑨レーンズボロ 又は ⑩Patisserie Valerie → ⑪ハロッズ → ⑫ヴィクトリア&アルバート博物館 → ⑬サウスケンジントン
【ロンドン2日間観光-2日目】(紫)
①大英博物館 → ②The Hung, Drawn, and Quartered 又は ③The Liberty Bounds → ④ロンドン塔 → ⑤タワー・ブリッジ → ⑥セントポール大聖堂 → ⑦オックスフォード・サーカス → ⑧リージェント・ストリート → ⑨ピカデリー・サーカス → ⑩Fortnum & Mason → ⑪SOHO/中華街
モデルコース-1日目
ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)

スタートは世界遺産のウエストミンスター寺院からです。
戴冠式のようなイギリス王室の重要行事が執り行われるほか、大勢のイギリスの著名人が眠る墓地でもあります。
アイザック・ニュートン、チャールズ・ダーウィン、チャールズ・ディケンズなど、誰しも一度はその名を聞いたことがある偉人たちがその通路の下や壁の中に埋葬されているかと思うと、何とも不思議な感じがします。
残念ながら内部の写真撮影はできませんので、入場された際はその美しい装飾は目に焼き付けておいてください。
最寄駅 | 地下鉄:ウエストミンスター駅(Westminster) 路線:Circle line、Jubilee line、Disdrict line |
HP | https://www.westminster-abbey.org/ |
英国国会議事堂(Houses of Parliament)と ビッグ・ベン(Big Ben)

ロンドンの顔でもある英国国会議事堂ですが、残念ながら現在は工事中です。
良く知られた『ビッグ・ベン』という名前は、時計台ではなく、上についている「鐘」につけられた愛称です。
ビッグ・ベンを含むネオゴシック建築の英国国会議事堂は、見学ツアーでのみ内部に入ることができます(要予約)。
スケジュールの工程上、今回は外部からの姿だけを写真に収めて、テムズ川のほとりに立つロンドン・アイを見に行きましょう。
最寄駅 | 地下鉄:ウエストミンスター駅(Westminster) 路線:Circle line、Jubilee line、Disdrict line |
HP | https://www.parliament.uk/bigben |
ロンドン・アイ( London Eye)

360度ロンドン市内を見渡すことができる人気アトラクションです。
2015年にコカ・コーラがスポンサーになったため、現在の正式名はコカ・コーラ ロンドン・アイ (Coca-Cola London Eye)です。それを機に青かった照明を、コカ・コーラのイメージカラーである赤に変更したそうです。
今回は時間の都合で乗れませんので、眺める際のベストスポットであるロンドン塔前のウエストミンスター橋からその姿を写真に納めておきましょう。
どうしても乗りたい場合は、ちょっとお値段は高いですが、事前にオンラインで並ばずに入れるチケットを購入しておくと良いでしょう。営業時間のチェックもお忘れなく。
最寄駅 | 地下鉄:ウォータールー駅(Waterloo) 路線:Bakerloo line、Jubilee line、Notern line |
HP | https://www.londoneye.com/ |
トラファルガー広場(Trafalgar Square)

トラファルガー広場は大きな二つの噴水と、ネルソン提督の記念駐がある広場で、いつでも観光客で賑わっています。
夏場は、子供を噴水で遊ばせる人たちや、夏休みを利用してイギリスに遊びに来た若い人たちで特に混み合います。
ウエストミンスター寺院からトラファルガー広場に向かう途中に、イギリスのテレビニュースでよく見かける“ダウニング街10番地”があります。イギリスの首相が居住する官邸の所在地のことで、イギリスではナンバー10(Number 10)と呼ばれています。
「10」と言う番号が表示された、ただの黒いドアなのですが、ここから英国首相が出てくるところを、記者が待ち構えていて写真を撮るというシーンは、お茶の間ではすっかりおなじみです。
筆者も写真が撮りたくてそのドアの前まで行こうとしたのですが、警察官と鉄の門で厳重に警備されていて全く近づくことはできませんでした。まあ首相が住んでるので、当たり前ですよね。
それでも、遠目で見学はできるので、ロンドンの記念に是非見ていってください。
ウエストミンスター橋から徒歩約17分でトラファルガー広場に到着です。
途中通過するパーラメント・ストリートは官庁街で、税務署、政府機関、ロンドン警視庁など国の重要機関が道の両脇に立ち並ぶ、日本でいう「霞が関」にあたる場所です。
ナショナルギャラリー(The National Gallery)

トラファルガー広場の北側に、堂々と立つまるで神殿のような建物がナショナルギャラリーです。
美術史上大変重要な絵画が数多く展示されており、展示品が絵画に絞られているため、人によっては「見やすくて、大英博物館より好き。」と言います。
目玉はやはり、ゴッホの『ひまわり』。現在確認されているだけでゴッホは同じような“ひまわり”を7枚描いており、その1枚がこのナショナルギャラリーに展示されています。
ちなみに、そのうちのもう1枚は、東京都新宿区にあるSOMPO美術館(そんぽびじゅつかん)にあるそうです。
エントランス付近にショップがあり、自分のための記念品や、お土産になりそうな面白いものが沢山売っていますので、お帰りの際にのぞいてみてはいかがでしょうか。
最寄駅 | 地下鉄:チャリングクロス(Charing Cross) 路線:Bkerloo line、Northern line |
HP | https://www.nationalgallery.org.uk/ |
ザ・マル(The Mall)

ザ・マルとはバッキンガム宮殿とトラファルガー広場を結ぶ930mの儀式用の道路です。
普段は一般に解放されていますので、市民が散歩道やジョギングコースとして普通に行き来しています。
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)

バッキンガム宮殿といえばエリザベス女王のお住まいですが、夏の間だけ避暑で北の地に滞在されることが恒例となっており、その間だけ宮殿の一部を一般公開しています。
普段は見ることができない宮殿内部を見学できるチャンスということでかなりの人気ですので、前もってのオンライン予約は必須です。
もし公式HPで日程をチェックして、ご自分の旅程に合うようでしたら、是非行かれることをおすすめします。(その際はご自身でこの後の行程を調整してください。オーディオガイド付きで2時間~2時間半は必要です。)
最寄駅 | 地下鉄:グリーン・パーク(Green Park) 路線:Jubilee line、Piccadilly line、Victoria line |
HP | https://www.royalcollection.org.uk/visit/the-state-rooms-buckingham-palace |
トラファルガー広場からバッキンガム宮殿までは、ザ・マルを通り徒歩約17分です。
アフターヌーンティー (ホテル)

イギリス旅行のお楽しみと言えばアフターヌーンティーではないでしょうか。
豪華なホテルのティールームで、可愛らしいティーカップに注がれた紅茶を、3段トレイに乗ったスコーンやケーキとともに楽しむ。女性だけではなく、男性にとってもワクワクする体験です。
私の父(65歳(執筆当時))も、すっかりその雰囲気にはまってしまい、滞在中2回もアフターヌーンティーに行きました。
アフターヌーンティーは一流ホテルから小さなカフェまで、色々な場所で楽しむことができます。ただ、予約は必須ですのでお忘れの無いように。
個人的におすすめなのがホテルレーンズボロ(The Lanesborough)です。
こちらのホテルには、英国紅茶協会が選ぶ“べストアフタヌーンティー”にも選ばれたことがある一流のティールームがあります。
ハイクオリティーな割にはお値段がお手頃、観光客が少ないところも気に入っています。
最寄駅 | 地下鉄:ハイドパークコーナー駅(Hyde Park Corner) 路線:Piccadilly line |
HP | https://www.oetkercollection.com/hotels/the-lanesborough/?utm_source=google&utm_medium=local&utm_campaign=lanesborough_local_listing |
バッキンガム宮殿からレーンズボロまでは徒歩約13分です。
この周辺は高級ホテル街でリッツ・ロンドン(The Ritz London)、フォーシーズンズ ホテル ロンドン(Four Seasons Hotel London)、シェラトン グランド ロンドン パークレーンホテル(Sheraton Grand London Park Lane)などの5つ星ホテルが集中しています。これらのホテルも同様にアフタヌーンティーを提供していますので、各ホテルのHPをチェックしてご自身の好みで決めていただければ良いと思います。
アフタヌーンティー( カフェ)

もう少しカジュアルな所で良いから、もっと気軽にアフタヌーンティーを楽しみたい!! という方はこちらはいかがでしょうか。
Patisserie Valerieというフランス系のお菓子屋さんのチェーン店なのですが、このアフタヌーンティーセット2人分でなんと£25! 予約も必要ありませんので、お手軽にアフタヌーンティーの雰囲気を味わうことができます。
最寄駅 | 地下鉄:グリーン・パーク(Green park) 路線:Jubilee line、Piccadilly line、Victoria line |
HP | http://www.patisserie-valerie.co.uk/ |
バッキンガム宮殿からこちらのPatisserie Valerieまでは徒歩約12分です。
ハロッズ 又は ヴィクトリア&アルバート博物館
ハロッズ(Harrods)

イギリスで最も有名な高級老舗百貨店です。
その大きさはイギリス最大で、なんと90,000㎡(東京ドーム2つ分)もあり、 上から下まで見て歩いたら半日以上掛かってしまいます。ハロッズはその商品の豊富さでも有名で、「あらゆる商品を、あらゆる人々へ、あらゆる場所へ」という信念のもとに品揃えしているそうです。
日本でもおなじみの“Harrods”のロゴが入ったナイロンバッグは、日本での価格のおよそ半額で購入できる上、ここでしか手に入らないオリジナルグッズが沢山あります。
ここは是非、心ゆくまでショッピングを楽しんでください。
最寄駅 | 地下鉄:ナイツブリッジ(Knightsbridge) 路線:Piccadilly line |
レーンズボロからハロッズまでは徒歩約11分です。
ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)

筆者のイチオシ博物館です。
ヴィクトリア女王と夫のアルバート公の尽力により1852年に設立されました。
絵画、彫刻、ガラス工芸品、金属製品、陶磁器、宝石、アンティーク家具と、コレクションは幅広く、その展示室の多さでも知られています。
“デザイン”に関する展示が多く、見ていて全く飽きないので、フラフラと館内を歩いていると時間が経つのを忘れてしまいます。特に、服、家具、雑貨、食器などのデザインに興味がある方は必見です。

中でも、絶対に見ていただきたいのが“世界のジュエリーコレクション”です。
写真撮影は禁止されいるのですが、繊細な細工を施された王室コレクションや、驚くほど大きなダイヤモンドのティアラなど、日本ではまず見ることのできない豪華なジュエリーを間近で鑑賞することができます。
最寄駅 | 地下鉄:サウスケンジントン(South Kensington) 路線:Piccadilly line、Circle line、District line |
HP | https://www.vam.ac.uk/ |
ハロッズからヴィクトリア&アルバート博物館まで徒歩約10分です。
サウスケンジントン(South Kensington )

お疲れ様でした。1日目の観光終了です。
ヴィクトリア&アルバート博物館から徒歩わずか4分程のところにサウスケンジントン駅があり、その周辺はちょっとオシャレで散歩にちょうど良いエリアです。
昼のアフタヌーンティーのせいでまだお腹が空いていないんだけど…。という方もいるかもしれませんが、ここで夕飯を食べることをお勧めします。
安く簡単に済ませたいのならOriental Canteen(中華料理)、お酒とおつまみだけでもOKであればTapas Brindisa South Kensington(スペイン料理・タパス)などがあります。
他にも色々オプションがありますので、歩いてみてご自身のお腹の具合に合ったレストランを見つけてください。
最寄駅 | 地下鉄:サウスケンジントン(South Kensington) 路線:Piccadilly line、Circle line、District line |