南フランスのプロヴァンス地方最大の港町マルセイユは、温暖な気候と地中海最大の貿易港を有し、様々な物資や民族が入り混じる独特の雰囲気です。
巨大な港はクルーズ船の発着場所にもなっており、街中には常に観光客があふれています。
日本人にとってはあまり馴染みのない観光地かもしれませんが、地中海に臨む南フランスの港街の美しさを満喫するにはうってつけの場所です。
この記事では、マルセイユでは外せない観光地を効率よく巡るモデルコースを紹介します。
①ロンシャン宮(Palais Longchamp)→ ②マルセイユ美術館 → ③ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院 → ④ベルジュ埠頭(Vieux Port)→ ⑤セントージョン要塞 → ⑥ヨーロッパ・地中海文明博物館(MuCEM)→ ⑦マルセイユ大聖堂
ロンシャン宮(Palais Longchamp)

マルセイユ市内はバス・トラム・地下鉄が充実していますので、一日券か回数券を購入しておけば共通で使用できます。
「ロンシャン宮」は旧市街地の高台にある宮殿で、美しい池と噴水がトレードマーク。19世紀に水不足解消のため建設された運河の終点に建てられました。まずはここから観光スタートです。
トラムの場合はLongchamp駅(宮殿正面)、地下鉄<M1>の場合はCinq Avenues Longchamp(宮殿のある公園脇)で下車してください。
マルセイユ美術館(Musée des beaux-arts de Marseille)

ロンシャン宮の正面から向かって右側が自然史博物館、左側が美術館です。
宮殿の一部というだけあって、階段やホールの美しい装飾も合わせて楽しむことができます。
プロヴァンス地方で活躍した画家の作品を多く展示しているそうです。
印象に残ったのが、ずっと楽しそうにおしゃべりしている美術館職員の方々。日本だったら苦情がでてしまいそうなものですが、ここ南フランスの暖かく陽気な雰囲気の中ではそれも一つの名物のように感じてしまう美術館でした。
ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院(Basilique Notre-Dame de la Garde)

マルセイユのランドマークである「ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院」は、その美しい外観だけでなく、内部の黄金の装飾も見事な大人気観光地です。
ロンシャン宮からのアクセスは、地下鉄で<M1>Veux Port(ベルジュ埠頭)下車、そこからバス<60>でEscalie Notre Dameまでトータルで40分程度です。
港から徒歩で行けなくもありませんが、かなり急な坂道を登らなければいけないので、港からは60番のバスで行くことをおすすめします。ただし、このバスは大変混んでいますので、手荷物にはくれぐれもご注意ください。
寺院の脇には展望台があり、そこから見下ろす港町と地中海の風景はまるで一枚の絵のようです。
ベルジュ埠頭でランチ(Vieux Port)

マルセイユの街は旧港と新港の2つのエリアがありますが、観光の中心地はこの旧港「ベルジュ埠頭」です。
「巌窟王」で有名なイフ島への遊覧船の発着場所になっているほか、時間帯によっては新鮮な魚が並ぶ朝市を見学することができます。
とにかくにぎやかなエリアですので、レストランやカフェ探しには困りません。名物のブイヤベースを提供するお店も沢山ありますので、明るい太陽の下、テラス席でワインとシーフードを味わってみてはいかがでしょうか。