【ロンドン観光】モデルコース|強行軍⁈たった1日で主要な観光地全部行きます

London / ロンドン観光

「ロンドンで一番オススメな所ってどこですか?」と聞かれると正直困ります。

人によって好みがあるので、良かれと思って連れて行ってもそれほど喜ばれなかったり、またその逆のパターンもあったり。
ちなみに、筆者の母は、ロンドンで一番楽しかった場所は「パブ」だったそうです。

ですので、私は「とりあえず全部見よう」と提案します。

本記事では、自由に行動できる時間がたった1日しか無かったとしても、主要な観光地を巡ることができるモデルコースを紹介します。

もちろん「パブ」も入ってますよ。

①ロンドン塔 → ②タワー・ブリッジ → ③セントポール大聖堂 → ④大英博物館 → ⑤Museum Tavern → ⑥バッキンガム宮殿 → ⑦ザ・マル → ⑧トラファルガー広場 → ⑨ナショナル・ギャラリー → ⑩ウェストミンスター寺院 → ⑪ビッグ・ベン → ⑫ロンドン・アイ → ⑬ピカデリーサーカス → ⑭リージェント・ストリート → ⑮ソーホー

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ロンドン塔(Tower of London)/ タワー・ブリッジ(Tower Bridge)

まずはロンドンのアイコン的存在「ロンドン塔」と「タワー・ブリッジからスタートです。

地下鉄サークルライン(Circle line)とディストリクトライン(District line)が乗り入れるタワー・ヒル駅(Tower Hill)の目の前です。

「塔」と言っても見た目は要塞で、処刑・拷問・暗殺など血なまぐさい歴史の場になってきたいわくつきの場所です
周囲はきれいに整備されており広々としているので、ロンドン塔の高い城壁と周囲に設けられたお堀を眺めながらのんびり散策することができます。

ロンドン塔内部は見どころが多く、見学すると軽く2時間は掛かりますので、ここでは入場せず写真撮影のみとなります。

最寄駅地下鉄:タワーヒル(Tower Hill) 路線:Circle line、District line
HPhttps://www.hrp.org.uk/tower-of-london/

地下鉄でタワーヒル駅(Tower Hill)の地上出口から徒歩約5分です。

タワー・ブリッジも外観のみとなりますので、ベストスポットであるテムズ川沿いの遊歩道からばっちり写真に納めておきましょう。ちなみに上の写真は対岸から撮影したものです。

最寄駅地下鉄:タワーヒル(Tower Hill) 路線:Circle line、District line
 HPhttp://www.towerbridge.org.uk/

きれいに写真が撮れる場所はココ

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セントポール大聖堂(St. Paul’s Cathedral)

街中に突如現れた巨大なドーム型の大聖堂が「セントポール大聖堂」です。

1666年のロンドンの大火事で一度全て焼けてしまいましたが、のちに有名な建築家の手によって35年かけて再建されました。その後も戦争での爆撃や落雷を受けましたが、そのたびに再建され、現在でもロンドン市民の祈りの場として愛されています。

基本入場は有料です。内部は広く、見学に時間がかかってしまうため、入場はせずにその美しい外観を見学するのみとなります。

最寄駅地下鉄:セント・ポール(St. Paul’s) 路線:Central line
 HPhttps://www.stpauls.co.uk/

ロンドン塔からセントポール大聖堂への移動はバスがオススメです。
バス停The Tower Of London (Stop TA)から〈15番バス〉乗車 →St Paul’s Cathedral (Stop SJ)下車

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大英博物館(The British Museum)

イギリスが世界に誇る博物館です。

そのコレクションのバラエティと規模は群を抜いており、本気で全て鑑賞したら1日では終わりません。また大英帝国時代に植民地から持ち出された貴重な遺物を展示してあるため、皮肉を込めて「盗品博物館」とも呼ばれており、度々エジプトやギリシャから文化財の返還要求をされているようです。

それはさておき、とにかく見るものが多いので、お目当てのものは事前にある程度ターゲットを絞っておくと効率よく回れます。館内図を参照に1Fから潰していき、少々短い感じもしますが、見学時間は1時間半程度を目安にしましょう。

最寄駅地下鉄:トテナム・コート・ロード(Tottenham Court Road) 路線:Central line
地下鉄:ホルボーン(Holborn) 路線:Central line、Piccadilly line
 HPhttps://www.britishmuseum.org/

セント・ポール大聖堂からの行き方は、セント・ポール駅から地下鉄セントラルライン(Central line)を利用します。トテナム・コート・ロード駅で下車したら、大英博物館までは徒歩約5分です。

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ランチ

もしあなたがイギリス伝統料理に興味があるなら、パブはぜひともトライしたいところです。

ということで、大英博物館の目の前にあるパブ「Museum Tavern」でランチです。

未成年の方、アルコールがダメな方もどうぞご心配なく。ほとんどのパブにはソフトドリンク、コーヒー、紅茶のメニューがありますし、中にはノンアルコールビールやノンアルコールカクテルを提供しているパブもあります。

場所柄観光客が多いですが、メニューは正真正銘イギリスの伝統的なパブ料理、飲み物も種類が豊富で選ぶのも楽しみの1つです。

パブのオーダーは基本カウンターで行います。オーダーと自分のテーブル(場所や番号)を告げ、お金を支払い、飲み物だけは先に受け取って席に戻り、飲みながら料理を待ちます。 

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バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)

女王陛下のお住まいです。

宮殿の屋上に王室旗が掲げられている時は女王が在宅、イギリス国旗なら不在を示しているのでチェックしてみてください。

女王が避暑地に移動するため不在にする夏の間だけ、事前に時間指定のチケットを予約することで内部に入ることができますが、ここでは外からの見学のみとなります。

城の正面には美しく手入れされた庭園がありますので、庭園後方から撮影するとお城とその前に建つ記念碑を一緒に写真に納めることができます。

最寄駅地下鉄:グリーン・パーク(Green Park) 路線:Jubilee line、Piccadilly line、Victoria line
 HPhttps://www.royalcollection.org.uk/visit/the-state-rooms-buckingham-palace

大英博物館からバッキンガム宮殿までは、ホルボーン駅より地下鉄ピカデリーライン(Piccadilly line)で移動します。グリーンパーク駅の地上に出ると美しい公園が広がっていますので、公園を縦断するように南へ9分程歩くと宮殿が見えてきます

ザ・マル(The Mall)

ザ・マルとはバッキンガム宮殿とトラファルガー広場を結ぶ930mの儀式用の道路です。
普段は観光客や一般市民に開放されているので、景色を楽しみながら散策することができます。

女王の誕生日や国賓の訪問の際にはこの道路を馬車や車で通り、バッキンガム宮殿へと向かいます。

トラファルガー広場(Trafalgar Square)

トラファルガー海戦でナポレオンと戦ったネルソン提督の記念駐がそびえる広場です。

常に観光客で賑わっており、隣接するナショナルギャラリー前のスペースには、いつも大道芸人たちが色々なパフォーマンスを披露しています。

柱を囲む4匹のライオン像は、東京日本橋“三越”の正面にあるライオン像の見本になったとか。

最寄駅地下鉄:チャリングクロス(Charing Cross) 路線:Bkerloo line、Northern line
 HPhttps://www.london.gov.uk/about-us/our-building-and-squares/trafalgar-square

バッキンガム宮殿よりザ・マルを歩いて約17分でトラファルガー広場に到着です。

ここ、本当に無料で入っていいんでしょうか?と言いたくなるほど素晴らしい美術館です。

ゴッホ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、モネ、ルノワール、芸術に全く詳しくない筆者ですら名前を知っている有名な画家の作品が目白押しです。さらに中に入って驚くのが、作品との距離が異常に近いという点。ゴッホの「ひまわり」を、手を伸ばせば届く距離で鑑賞することができます。

余談ですが、2020年~2021年にかけて東京と大阪で「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が開催され、このナショナルギャラリーから60点程の作品が日本に来ていたそうです。

最寄駅地下鉄:チャリングクロス(Charing Cross) 路線:Bkerloo line、Northern line
 HPhttps://www.nationalgallery.org.uk/

ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)

Westminster Abbey HPより

ユネスコの世界遺産に登録されているイングランド国教会の教会で、歴代の王や女王の戴冠式など王室の重要行事が執り行われてきた場所です

イギリス王を含む国の要人が埋葬されており、2018年に亡くなられたイギリス人理論物理学者スティーヴン・ホーキング氏の遺灰もここに埋葬されているそうです。

季節や時間帯によってはかなり並びますので、ここは入場せずに外観の見学のみとなります。

最寄駅地下鉄:ウエストミンスター駅(Westminster) 路線:Circle line、Jubilee line、Disdrict line
 HPhttps://www.westminster-abbey.org/

トラファルガー広場 から徒歩約15分でウエストミンスター寺院に到着です。
途中に近衛騎兵隊(Horse Guards)の施設があり、入口には大きな馬に乗った騎兵隊が入口を守っています。

英国国会議事堂(Houses of Parliament)と ビッグ・ベン(Big Ben)

英国国会議事堂に付属の時計台の『鐘』の愛称がビッグ・ベンです。

ロンドンのトレードマークとして大人気の観光スポットですので、いつ来ても周囲は人で溢れかえっています。とはいえ、ここ5年間はずっと改修工事が続いており、足場に囲まれその姿はすっかり見えなくなってしまっていました。

写真撮影を楽しみにやってきた観光客ががっかりして帰る姿を、筆者も何度か見かけました。ですが、最近やっとその工事が終わり、より一層美しさを増したビッグ・ベンを見ることができるようになりました。

このアイコンの特徴はその大きな時計の文字盤だけではありません。もしあなたが運良くその鐘の音を聞いたら、きっと「おや?」っと思われるはずです。

気になる方は、ぜひ下の動画を再生してみてください。

聞き覚えがありませんか?

なんと、日本の学校のチャイムの音のモデルになっているそうです。ロンドンでこの馴染み深い音を聞くのは何とも違和感がありますが、意外なところで私達日本人の生活との繋がりを発見できました。

最寄駅地下鉄:ウエストミンスター駅(Westminster) 路線:Circle line、Jubilee line、Disdrict line
 HPhttps://www.parliament.uk/bigben

ロンドン・アイ( London Eye)

ヨーロッパ最大の観覧車で、1つのカプセルに乗ることができる人数はなんと25人。

ガラス張りなので視界を遮るものがなく、ロンドンの街をぐるっと見渡すことができます。
ただ、ここもかなり混みあいますので、今回は外観の見学のみです。

ビックベンの前のウェストミンスター橋から、テムズ川の川岸に立つロンドン・アイの姿をきれいに写真に納めることができます。

最寄駅地下鉄:ウォータールー駅(Waterloo) 路線:Bakerloo line、Jubilee line、Notern line
 HPhttps://www.londoneye.com/

ピカデリー・サーカス(Piccadilly Circus)

かなりお疲れだとは思いますが、ここは最後の力を振り絞ってピカデリーサーカスまで行きましょう。このエリアはロンドンの中心で“ソーホー”と呼ばれており、映画やショッピングを楽しむ人たちであふれかえる繁華街です。

ピカデリー・サーカス駅前の広場にある「エロス像」は待ち合わせ場所として有名で、イメージ的には東京渋谷のハチ公のような感じでしょうか。

最寄駅地下鉄:ピカデリー・サーカス駅(Piccadilly Circus) 路線:Bakerloo line、Piccadilly line

ウエストミンスターからピカデリー・サーカスまでの行き方は、3通りあります。
①徒歩:約17分
②バス:Parliament Square (Stop A)→〈バス159又は453〉→Regent Street St James’s (Stop Z)
③地下鉄:ウエストミンスター駅(Westminster)で〈Piccadilly line〉乗車→グリーンパーク(Green Park)で〈Jubilee line〉に乗り換え→ピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)下車

リージェント・ストリート(Regent St)

ピカデリー・サーカス駅とオックスフォード・サーカス駅をつなぐ緩やかにカーブした大通りが、世界的に有名な「リージェント・ストリート」です。特に夜のライトアップが美しいので、是非見ていただきたいスポットの一つです。

この周辺はレストランやパブが沢山ありますので、事前にご自身でリサーチして、予約しておくことをお勧めします。

筆者のオススメはDishoom Carnaby(インド料理)、The Windmill Mayfair(イギリス伝統料理のパイ)。ジャズがお好きな方でしたら、 Ronnie Scott’s も近くにあります。いずれの店も予約必須ですので、HPをご参照ください。

The Windmill Mayfair

こちらのお店は「パイ」が美味しいことで有名です。ただ「パイ」といってもアップルパイのような甘いお菓子ではなく、煮込んだ肉が入ったミートパイです。パイ以外にもラム肉やビーフステーキなど、イギリスらしいパブ料理が楽しめます。

Dishoom Carnaby

こちらの「ディシューム」は本格的なインド料理が食べられる、ソーホーでも人気のお店です。おすすめは看板メニューの「ダール(豆カレー)」です。ガーリックがたっぷり塗られたナンと相性抜群でした。

Ronnie Scott’s

こちらはロンドンで一番有名なジャズクラブです。
毎晩一流のミュージシャンがステージに立ち、その演奏を聞きながら食事を楽しむという、なんとも優雅な体験ができる場所です。席は全て指定席ですので、演目と空き状況を事前に確認して、予約してから行きましょう。

おわりに

ロンドンをたった1日で満喫できる、ちょっとハードなモデルコースを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の行程表です。

ロンドンには見るものが沢山ありますが、街としてはそこまで大きくありません

主要な観光地はほとんどシティとウェストエンドと呼ばれる場所に集中しており、地下鉄やバスが網の目のように張り巡らされているため、とても観光しやすい街です

東京を1日で観光したいと言われたら「ごめんね。無理です。」と言わざる得ませんが、ロンドンなら可能です。

もちろん、1つ1つの場所をゆっくりと楽しみたいとか、もうちょっと色々なものを見たいという希望があれば、2日~3日は必要になります。

ですが、休暇の取得が難しい我々日本人にとって、その+1日がどんなに大変なことか…。まずは休暇日数ありきの日本人の皆様に、1日でも主要な場所は大方押さえることができるということを知っていただくために、当モデルコースを紹介しました。

次は、2日間、3日間それぞれの日数に応じたコースを紹介していきます。

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