【ベネチア】ブラーノ島とムラーノ島半日観光 水上バスで効率よく周る方法

ブラーノ ムラーノ Italy / イタリア観光

イタリアのヴェネツィア本島から少し足を伸ばせば、美しいムラーノ島とブラーノ島があります。これらの島々は、本島とは違った独自の文化と魅力を持つ素晴らしい観光地であり、特に定番観光地以外で特別な体験がしたいという方には非常にお勧めできる場所です。しかし、限られたベネチア滞在期間中に離島まで足を延ばすかどうか、旅行者にとっては悩みどころです。
そこで今回は、午前中だけでこの二つの島を効率よく観光し、そのまま本島のサン・マルコ広場へ直行、午後からは定番の観光地に時間を割くことができる旅行プランをご紹介します。各島の見所を具体的にピックアップし、短時間でその魅力を楽しむためのポイントもお伝えします。

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交通手段はフレキシブルな水上バス(ヴァポレット)

ヴァポレット
ヴァポレット乗り場、色と番号でわかりやすく表示されている

ヴェネツィアを訪れる際、観光客にとって便利で快適な移動手段として「水上バス(ヴァポレット)」があります。特に、ムラーノ島やブラーノ島へのアクセスには欠かせません。ヴェネツィア本島からムラーノ島へは約20分、ブラーノ島へはさらに20分程度で到着します。

水上バス(ヴァポレット)の利用方法は以下の通りです。

1. チケットの購入

ヴァポレットチケット売り場
ローマ広場バスターミナル付近にあるヴァポレットのチケット売り場 早朝から営業している

ヴァポレットのチケットは、以下の方法で購入できます。

  • 駅や主要なヴァポレット乗り場の窓口: サンタ・ルチア駅やリアルト橋などの主要な乗り場にチケットオフィスがあります。
  • チケット自動販売機: ヴェネツィアの主要なヴァポレット乗り場には、自動販売機が設置されています。多言語対応しているので、英語でも操作可能です。
  • オンライン購入: ACTV(ヴェネツィアの交通運営会社)の公式ウェブサイトやモバイルアプリ「AVM Venezia Official App」からも購入できます。

2. チケットの種類

観光客向けには以下のチケットが便利です。

  • シングルチケット: 1回の乗船につき75分有効。料金は9.50ユーロ。
  • 時間制パス: 24時間(25ユーロ)、48時間(35ユーロ)、72時間(45ユーロ)、7日間(65ユーロ)のパスがあり、何度でも乗り降り可能です。ムラーノ島やブラーノ島を訪れる際には、24時間または48時間パスが便利です。

3. チケットの有効化(バリデーション)

ヴァポレットに乗る前に、必ずチケットを有効化(打刻)しましょう。乗り場に設置されている黄色や白の機械にチケットをかざし、これによりチケットが有効化されます。

4. 乗船

ヴァポレット
ヴァポレットは大型から小型まで形や大きさは色々

ヴァポレットの乗り場には、各路線の番号と行き先が表示されています。行き先を確認し、適切な乗り場で待ちます。船が到着したら、順番に乗船し、空いている座席を見つけて座ります。混雑している場合は、立っていることもありますが、船内では手すりにつかまって安全に乗船しましょう。

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早朝出発が断然おすすめ! 静かなブラーノ島の街並みを独り占め

早朝がおすすめな理由

ヴァポレット
早朝のヴァポレット船内 人気路線にもかかわらず貸し切り状態

離島に行くなら早朝に出発し、ブラーノ島 → ムラーノ島の順番で回ることをお勧めします。理由は、日中は水上バスが非常に混みあうことと、朝一番のブラーノ島は人通りが殆どなく、カラフルでユニークな街並みを独り占めできるからです。

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ブラーノ島へのアクセス

サンタ・ルチア駅からブラーノ島へ行くためにはヴァポレットライン5.2番F.te Nove “D”まで行き、F.te Nove “A”まで歩いて(徒歩3分)12番へ乗り換えるのが一般的です。この12番路線は、ムラーノ島とブラーノ島へ行くため、両方の島を一度に訪れることができます。F.te Nove “A”からブラーノ島までの所要時間は約45分です。

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ブラーノ島見どころ

ブラーノ

ブラーノ島に着いたら、まずはカラフルな家々の写真を撮りながら島内を散策しましょう。私は8時30分頃にブラーノ島に到着しましたが、島には全く観光客がおらずとても静かでした。

ブラーノ

ブラーノ島といえばこの運河沿いの素晴らしい風景ですが、ご覧の通り人通りもなく写真撮り放題、まるで島を独り占めしたかのような気分になれます。その他にも、傾いた鐘楼のユニークな景観や、細い裏路地の散策、まだ静かがメインストリートを写真に収めたり、トータルで40分程度あれば観光できます。

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ブラーノ島からムラーノ島までのアクセス

ブラーノ島からムラーノ島へは来た時と同様12番のヴァポレットを利用します。乗船時間は30分程度、ムラーノ島に到着したら、ガラス細工の店が立ち並ぶ大通りを真っすぐ進み、運河沿いに出たら川沿いを歩きロンゴ橋を目指すと良いでしょう。

ムラーノ
ムラーノ島入口の大通り 通りの両脇にはガラス細工のお土産屋さんが立ち並んでいる

ムラーノ島

ムラーノ
ブラーノ島より少し落ち着いたトーンのムラーノ島

ムラーノ島と言えばガラス細工が有名です。時間に余裕があればガラス工房やガラス美術館を見学するのも良いですが、時間が限られている場合は道沿いに数多く立ち並ぶガラス細工のお土産屋さんを覗くだけでも十分楽しむことができます。ムラーノ島の観光地は島の南東部に集中しているため、主要な場所を歩いて観光するだけでしたら1時間もかからず周ることができます。
もし小腹が空いたり、歩き疲れた場合は以下のお店がお勧めです。

ムラーノ島のおすすめスポット

少し歩き疲れたら、運河沿いから少し入った静かな場所にあるラ・ペルラ・アイ・ビサテイ(La Perla Ai Bisatei)でちょっと休憩。お手頃な価格で美味しいシーフードが食べられると評判のレストランなのですが、時間の都合上コーヒーだけいただきました。

ムラーノ
MAPhttps://maps.app.goo.gl/NDTDCLTrbZPERJ1Q9

イタリアに来たらジェラートは外せません。路地裏にひっそりたたずむジェラート屋さんムラーノ・アーティザン・アイスクリーム(Murano artisan ice cream)で濃厚なイタリアンジェラートを楽しみましょう。特に暑い日は、ちょっと涼しい路地裏で冷たいジェラートを食べれば、ちょうどよい休憩になりますよ。

HPhttps://muranogelateria.my.canva.site/
MAPhttps://maps.app.goo.gl/HPjfYx4ebPZrDBMn8

ムラーノ島からサン・マルコ広場へのアクセス

ムラーノ島の観光を終えたら、その足でベネチア観光の定番サン・マルコ広場に向かいます。ここで是非利用していただきたいのが7番のヴァポレットです。

ムラーノ
ムラーノのバポレット停泊所 周囲にはカフェやお土産屋さんが多数あり、観光客で賑わっている

ムラーノ島の停泊所Murano Faro “B”からサン・マルコ広場近くのS. Marco-San Zaccaria “D”までわずか30分で到着できます。この路線の素晴らしところはそのお手軽さだけではなく、本島に近付いたときのボートからの景観です。

ベネチア
ヴァポレットから楽しめるヴェネチアの景観

正面には真っ白なサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、右手にドゥカーレ宮殿、左手にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂のオレンジ色の屋根、この風景は水上からしか見ることはできません。この美しい景観を写真に収めることができるのもヴァポレットだけの魅力です。

まとめ

ムラーノ島とブラーノ島は、それぞれが異なる魅力を持つ素晴らしい観光地です。半日という限られた時間でも、計画を立てて効率よく回れば、両島の魅力を十分に楽しむことができます。そのためには、水上バス(ヴァポレット)の利用は欠かせません。非常に便利で快適な移動手段として、島へのアクセスだけでなく、ヴェネツィアの美しい景色を楽しみながら効率よく観光できる点も魅力です。

チケットの購入やバリデーションなど、基本的な利用方法を覚えておけば、初めての訪問でも安心して利用できます。ヴァポレットを活用して、ムラーノ島とブラーノ島の魅力を存分に堪能し、素晴らしい思い出を作ってくださいね。

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