【TOEIC】900点を目指す勉強法とテクニック|リーディング編

TOEIC

「TOEIC 900点」と聞いたら、皆さん何を思い浮かべますか?

TOEIC900点なんて、英語のエキスパートしか取れないんでしょ。

就職とか仕事でかなり有利になりそうだけど、素人の自分にはとても無理。

こんな風に考えて、チャレンジする前から諦めてしまっていませんか?

でも、実は正しい勉強法とテクニックさえ知れば、英語の素人でもTOEICのハイスコアを狙うことはそれほど難しくありません

英語力重視の企業が増える中、TOEICで900点を取得すれば、ライバルに差をつけられるだけでなく、海外出張・海外転勤などの大きなステップアップのチャンスをつかむことができるかもしれません

もしあなたが既に700~800点のスコアをマークしていて、さらに「上」を目指してみたいと思うなら、900点の大台を超えるためのトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。

この記事では、効果的な「対策と解答テクニック」と、「基礎的な英語力」を、パート別にわかりやすく解説します。

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リーディングセクションの時間配分

「時間の感覚」を養うことはTOEIC学習では非常に大切です
800点台であれば、時間が足りずに最後は塗り絵になってしまっても仕方ありませんが、900点台を目指す場合は、文章を全て読んで問題を最後まで解く必要があります。

リーディングセクションでは「時間との闘い」は避けて通れませんので、本格的な勉強を始める前に、おおよその時間配分のイメージだけは頭に入れておきましょう。

理想的な時間配分
  • Part 5 短文穴埋め問題 30問-10分
  • Part 6 長文穴埋め問題 16問-10分
  • Part 7 読解問題    54問-55分

過去問や練習問題を解く際は必ずタイマーをセット、とにかく本番通りの時間でチャレンジして、後から時間をかけて丁寧に復習をすることを習慣化します。

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TOEIC Part 5 短文穴埋め問題

上級者でも意外と手こずるのがこのパートです。

問題のタイプによっては空欄の前後だけ読めば解けるものもありますが、筆者は全文を読んでから解答します。設問のタイプを分析をするのに時間がかかるので、読んでしまった方が早いからです。

このパートに割ける時間は10分~12分。問題によっては数秒で解けるものもあれば、数十秒かけて前後の文脈を理解しないと解けないものもあります。従って「1問につき〇〇秒」と一概には言えませんが、簡単なものに時間をとられないように、問題の難易度を瞬時に判断して処理する訓練が必要です

難易度★

The manager screened many applicants until a _____ candidate was found.
(A) suit
(B) suitable
(C) suitably
(D) suiting

【正解】(B)
(A) 動詞:~に合う (B) 形容詞:適切な (C) 副詞:適切に (D) suitの動名詞

このタイプの問題は時間をかけないよう、選択肢を見ただけで瞬時に正解を判断します。

難易度★★★★

The project will be concluded in as little as 5 months _____ the board approves the budget right away.
(A) provided
(B) since
(C) although
(D) somehow

【正解】 (A)
(A) 接続詞:もし~すれば (B) 接続詞:~なので (C) 接続詞:~だけれども (D) 副詞:どうにかして

これは全文読んだ上で、空欄前後の意味を比較しないと正解を導き出せないタイプの問題ですので、どうしても時間がかかります。

リサイクル問題が多いパートなので、過去問や問題集をできる限り解いて知識量を増やすのが最も有効な勉強法です。ちょっと癖があったり、引っかかるような問題に出会ったら問題を暗記するほど復習して、次回出会ったら数秒で解答できるようにしておきましょう。

問題のタイプ別にみると、特に出題率が高いのが語彙問題と品詞問題です。過去問を30問解いて知らない単語が10個以上出てくるようであればTOIECに特化した単語帳で対策することをお勧めします。

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TOEIC Part 6 長文穴埋め問題

ある意味単純と言っても良いPart 6ですが、時々ちょっとした爆弾が仕掛けてあります。ですが、TOEICは時間との勝負なので、たった1問に引っかかって貴重な時間を無駄にしたくはありません。

解けない問題に遭遇した時に慌てないためには、その設問のタイプと正しい解答手順を理解しておくと良いでしょう。

語彙問題・文法問題

Part6 の解答手順は空欄を含む段落を読む選択肢から選ぶというのが基本で、Part 5 と同様に前後の文章から正しい選択肢を推測します。しかし、稀に、かなり離れた場所に正解のヒントが隠れている問題があります

このタイプの問題に出会ったときに、「え?わからない!どうしよう!?」とパニックになるか、「これは頭の片隅に置いておいて、先に進もう」と冷静に判断できるかでその後のパフォーマンスに大きな差が生まれます。1つの段落を読み終えても解答できない問題もあるということを念頭に、慌てることなく読み進めましょう。

文章挿入問題

文章挿入問題では、かなりの頻度で「どれを選んでも文章としては成立してしまう」紛らわしい選択肢が並んでいることがあります。この手の問題は「どれが一番良さそうか」ではなく「空欄の前後に隠れているヒントとなる表現」を探します

選択肢の一つと呼応する表現としては「代名詞・言い換え表現・接続詞・接続副詞」が代表的です。正解を選んだら一度文章を読んでみて、見つけたヒントとなる表現が選んだ選択肢とセットでうまく機能しているか確認しておきましょう。

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TOEIC Part 7 読解問題

TOEICのラスボスPart 7は50分~55分かけて倒します。

攻略方法は至ってシンプル、「問題文を早く正確に読み、迷いなく解答する」これだけです。
英文の速読はランニングと同じで、練習すればするほどスピードも技術も上がっていきますので、小手先のテクニックに頼るよりも色々なタイプの英文を数多く読み込むことが最も効果的な対策です。

解答の手順も英検やIELTSといった他の試験の長文読解と同じく王道です。

Part 7の解答手順

① 1問目の質問を読む(選択肢は読む必要なし)
    ↓
② 問題文を最初から読む(正解の根拠を発見するか、段落の切れ目など区切りのよいところまで)
    ↓
③ 質問に戻り正しい選択肢を選ぶ
    ↓
④ 次の質問を読み問題文を続きから読み進める

基本はこの手順で解いていきますが、中には広範囲を読まないと解答できないものもあります。

対象が広範囲になる質問
  • What is indicated about ~? 
  • What is not true about ~? 

このタイプは文章を隅々まで読み、しっかりと理解していないと正解できませんので、普段から流し読みではなく文脈を追って精読する習慣を身につけましょう。

また、Part7の文挿入問題は最初の質問を読む前に挿入される文を読み、他の問題と並行して挿入位置を探すと効率的です。Part 6の文挿入問題と同様、空欄の前後に鍵となる表現(代名詞・言い換え表現・接続詞・接続副詞)はないか目を光らせながら文章を読みます。

Part7は練習量がものを言うパートです。問題を数多く解けば、設問のタイプによって無意識に解答手順の切り替えが可能になることに加え、時間をかけるべき部分とそうでない部分のメリハリをつけられるようになります。
こちらは筆者が実際に使用した問題集です。シンプルですが良問が沢山掲載されていますので、とにかく数をこないしたい方には非常にお勧めです。

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