【英検1級】勉強法・対策・攻略のコツ|独学で目指す効率重視の最短合格

Eiken -1 / 英検1級

「英検1級」と聞いて皆さん何を思い浮かべますか?

  • 日本の英語系資格の中では最難関って聞いたことがある。
  • 帰国子女や英語のエキスパートしか受からないんでしょ?
  • どうやって勉強するのか見当もつかない。

英検1級にこんなイメージを持っている方、結構多いのではないでしょうか。

確かに、英検準1級と比較すると格段にレベルは上がりますが、実はきちんと的を絞って効率的に勉強すれば、英語の素人でも十分に合格できるんです

筆者は、TOEIC 335点 というほぼゼロからのスタートと言っても良い状態で英語学習を始め、2年目で英検準1級、3年目で英検1級に合格しました。

ちなみに筆者は頭が良いわけでも努力が好きなわけでもありません。むしろ、勉強なんて大嫌いですので「どうすれば最短の時間と最小の努力で合格できるか」を常に考え、一刻も早くこの英語地獄から抜け出したいと思いながら勉強していました。

では、帰国子女でも英文科卒でもないアラフォーの努力嫌いの一般人が、突如始めた英語学習でどうやって英検1級合格に至ったのか?

この記事では、

  • 1発で合格した一次試験の勉強法(勉強期間約半年)
  • 不合格になった1回目の二次試験の失敗例
  • 合格した2回目の二次試験の勉強法

に関して、おすすめの教材等をご紹介しながら、英検1級に最短でたどり着くための勉強法を分かりやすく解説します。

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勉強を始める前に

難易度・レベルはあくまで参考程度に

英検1級の難易度は「大学上級・世界で活躍できるレベル」と公式では定義されていますが、これでは非常に曖昧で具体的に何をすれば良いのかよくわかりません。

ですのでもうちょっと具体的に…

英検1級合格に必要なもの
  • 単語:「でる単」1冊暗記(英検準1級の英語力を既に持っていることが前提)
  • リーディング:準1級よりやや難しい文章を読みこなす読解力
  • リスニング:準1級よりやや込み入った内容の会話を理解できる聴解力
  • ライティング:理路整然とした文章を短時間で書く能力
  • スピーキング:社会性のあるトピックに対し自分の意見を述べることができる能力

この5つが揃えば英検1級に合格できます。
「じゃあどうやるの?」は順を追ってご説明しますが、とりあえずやるべきことは非常にクリアになりました。

英検1級の合格点と勉強するときの目標ライン

英検1級の1次試験の合格に必要なスコアに関しては公式な発表はされていませんが、各技能で得点率70%がボーダーラインだろうと言われています。

しかし、過去問で7割の正解率になったからもう大丈夫というわけではありません。なぜなら資格試験の試験日当日というのはどんなアクシデントやハプニングがあるかわからないからです。本番で100%の力を発揮できるのは「運が良い」と思ってください。ですので、過去問を解く際は7割以上(できれば8割)を目標にすることをお勧めします。

ライティングとスピーキングは自己判定が難しいところですが、最低ラインは「シンプルな英語でも良いので、聞かれたことに対して指定された形式で理路整然と回答する」ことです。理由を3つ求められているところで2つしか書かなかったり、2分間のスピーチを1分で終わらせたりすればかなりの減点になるはずです。

問題集に記載されているような模範解答はあくまで「満点の見本」ですので、目指す必要はないかなと個人的には思います

弱点をカバーする勉強方法を選ぼう

英検1級を目指すほど真剣に英語学習に取り組んでいる人であれば、4技能のうち自分は何が得意で何が不得意かもうご存じなのではないでしょうか?

やみくもに勉強するのは非効率なので、自分の弱点を知らない方は一度本番と同じ条件で過去問を解いてみることをお勧めします。弱点を知ることで、どこに勉強時間を割くべきなのかが見えてきます

1発合格にこだわる方は特にスピーキングにもしっかり練習時間を割くことをお勧めします。

英会話にある程度自信があった筆者は、スピーキングについては一次試験が終わってから対策すれば良いと思って放っておいた結果、見事撃沈しました。1カ月は短すぎました‥‥。もちろんその短期間の勉強だけで合格されている方もたくさんいらっしゃいますが…。

何が言いたいかというと、ある程度英語が話せたとしても、英検1級のスピーキングを甘く見ると痛い目に遭うということです(体験談)

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英検1級の単語

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英検1級に必要な単語数は約10,000~15,000語と言われています。受験者のほとんどが英検1級の語彙問題を見たとき、知っている単語が無さすぎて衝撃を受けることでしょう。

しかし避けて通れないのがこの単語・熟語パートです。

時間に余裕があれば話は別ですが、単語帳は「でる順パス単」一択、これをひたすら繰り返しやるのが効率的だと思います。

暗記の方法は人それぞれですが、1日のうち1~2時間はしっかり単語と向き合うための時間を設け、1日100~200個と決めて集中的に取り組んだほうが筆者の性に合っていました。3ヶ月かけて「でる単」を5周しましたが、最初の3周は全く記憶が定着せず泣きそうになりました。

最終的にいったいどのぐらい頭に定着していたかわかりませんが、本番では7割以上正解することができました。

単語をひたすら暗記するのは苦痛ですし退屈ですが、以前にも別の記事で書いたように、語彙問題は暗記さえすれば得点できるある意味「ボーナスステージ」ですので、計画を立てて進めていきましょう

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英検1級 1次試験4技能の勉強法

英検1級 リーディングの勉強法

英検1級の長文読解は、当然「読む力」が求められます。小難しい長文を一度読んだだけで理解してその後の質問に答えるためには、ある程度レベルの高い文章を何度も読み、要約する訓練が必要です

私が使用したのが旺文社の「英検1級長文読解問題120」という問題集です。

あと、退屈防止に「Polyglots」というアプリも使っていました。このアプリは、自分に合ったレベルの英語で時事ネタ・海外のニュースが読めるので、単純に「読み物」として面白いだけでなく、付属のスピード測定機能が速読の鍛錬にピッタリです。

あとこれはあくまで参考ですが、筆者は長文内容一致選択の問題を解くとき、

  1. タイトルから話の内容を想像
  2. 1つ目の問題文を読む
  3. 1~2パラグラフ読む(読んだ問題の解答に該当すると思われるところまで)
  4. 選択肢を選ぶ
  5. 2つ目の問題文を読む(以下繰り返し)

という順番で取り組んでいました。

注目するポイントが絞られていないと、ただ何となく読み終えてしまって「あれ?なんて言ってたっけ?」と読み返すはめになります。選択肢まで最初に読む必要はありませんが、問題文を先に読むとポイントを絞って長文を読むことができるのでおすすめです

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