【英検1級】勉強法・対策・攻略のコツ|独学で目指す効率重視の最短合格

Eiken -1 / 英検1級
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英検1級のライティング 練習法

英検1級のライティングでは、文章の構成が指定されています。

序論(introduction)

本論(main body):理由を3つ

結論(conclusion)

という順番をしっかり守って書くことがまずスタートラインですので、決してこのルールから逸脱しないよう気を付けてください

ライティングに割ける時間は25分~30分が限度ですので、全体の構成を考える時間は長くて5分程度、実際に英文を書く時間が20分です。

まず最初に引っかかるのが「理由3つ」です。ランダムに出される社会性の高いトピックに対し自分の意見をサポートする説得力のある理由など、日本語で考えるだけでも大変です。
ですので、「ネタ集め」はコツコツと隙間の時間を見つけてやっておくことをお勧めします。

あとは、接続詞・完了形・仮定形などを意識的に盛り込み文構造のバリエーションを増やすことです。

一次試験個人成績表の「出題のねらい」の一つに、

文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

とありますので、間違いなく採点対象になっているはずです。不自然な文章にならない程度に、あなたの文法知識を見せつけてください。

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英検1級リスニングの勉強法

1級のリスニングは、スピードはそれなりに速いですが、テレビやラジオのニュース番組でネイティブの早い英語にあなたの耳がついていけるようになれば、8割以上正解することもさほど難しくはないと思います。

リスニングだけにはコツも近道もありませんので、ただひたすら聞いて耳を慣らすのが最善・最速の道です。特に、問題集付属のCDは問題形式に慣れるためにも必須です。

しかし、どうしても退屈で長時間聞いていると苦痛に感じたり、眠くなってしまいます。そんなときオススメなのが次の3つです。

リスニングおすすめ教材
  • BBC Global News Podcast:基本はBritish Englishだが、世界中からインタビューやレポートを届けるため色々な英語を聞くことができる
  • TED:あらゆる分野のエキスパートがスピーチをする・二次試験対策としても有効
  • The TED Interview:インタビュアーとエキスパートの対話(大問4対策)・二次試験対策としても有効

このような面白いマテリアルでリスニングをしているときは机に座っている必要などありません。通勤・通学・料理の最中・ジムでの運動中など、普段は音楽を聴いているような場面を全てリスニングの練習に切り替えることができます。

最初は2割も聞き取れないかもしれません。ですが、諦めずに2~3ヶ月聞き続けると徐々に内容がわかるようになってきて、面白くなってくると思います。

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英検1級 二次試験スピーキング(面接)の勉強法

筆者は合格まであと「1点」のスコアで英検1級の二次試験に一度落ちています。

もちろん再チャレンジするつもりでしたが、気になったのが「601」というスコアです。

まるで「いいセンいってるけど、そうじゃないんだよね~(失笑)」と言われているような気がしたからです。

失敗にこそ学ぶべきことがある!ということで、ここでは、筆者が不合格になった時にやっていた勉強法と合格した時の勉強法を両方解説・比較していこうと思います。

英検1級二次試験に不合格になった時の勉強法と対策

そもそも、英検1級の二次試験って何のためにやるのでしょうか? あなたの英語のスピーキング能力を評価するための試験ですよね。

筆者はこれを、結婚式のスピーチの時のような「丸暗記のスピーチ発表会」と勘違いしていました

不合格だった1回目の二次試験対策
  • 参考書の模範解答を丸暗記
  • 自分で作ったスピーチ14本を丸暗記

これだけです。

試験当日選んだトピックは「日本国憲法改正」の是非を問う質問でした。というかこれぐらいしか話せるものがありませんでした。

参考書で丸暗記したスピーチの中に、かろうじて憲法に触れていた箇所があったので、暗記したものをそのまま発表しました。

今思えばこんな勉強のやり方で話せる内容があっただけでも奇跡のようなものです。
無限にあるトピックの中から自分が丸暗記したスピーチにドンピシャな質問が出てくる可能性がどれだけ低いか、少し考えればわかりそうなものですが、当時は「出る」と思っていたんです‥‥

英検1級二次試験の評価について

では具体的にどのポイントがスピーキングの評価対象になっているのでしょうか。

それは「二次試験個人成績表にはっきりと書かれています

  • Short Speech:与えられたトピックの中から一つを選び、論点とその根拠をまとめ、首尾一貫したスピーチを組み立てることが求められます。
  • Interaction:面接員とのやりとりの中で、それぞれの質問に対して臨機応変に応答し、会話を継続することが求められます。
  • Grammar and Vocabulary:面接を通して、幅広い範囲の語彙・文法を正確かつ適切に運用することが求められます。
  • Pronunciation:面接を通して、発音・アクセント・イントネーションを正しく運用することが求められます。

スピーチは丸暗記するものではなくて、組み立てるものであると明記されています。ですので、もし二次試験対策として丸暗記だけで本番に臨もうとしているのであればそれは危険です。

スピーチの丸暗記自体は全く悪いことではありません。むしろかなり有効な勉強方法だと思っています。大切なのは丸暗記したものを分解して、あなたのネタの引き出しから出し入れ可能にしておくことです

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英検1級二次試験に合格した時の勉強法と対策

合格のために何が求められているかは上記の「評価のポイント」でお分かりいただけたと思います。

次は、自分には何が不足しているのかをクリアにして、それを補っていくわけですが、筆者の場合一つ一つ挙げてみた結果その多さに若干へこみました。

二次試験合格のために不足していたもの
  • 社会性の高いトピックに関する知識
  • スピーチを素早く組み立てる能力
  • 論理的に話すのに十分なボキャブラリー
  • 試験官からの質問によどみなく答えられる英語力

もう何から手を付けたらよいのやら…という感じですが、まず英検1級面接大特訓を購入し記載されている例文を丸暗記とまではいかないまでも何となく似たようなことが言えるようになるまで読み込みました。

追加で分野別に30本ほど自分でスピーチを書き、丸暗記したところで、今度は過去問やネットから拾ったランダムな質問に対し本番通り1分で組み立てて2分で話す訓練を延々とやりました。

準1級に引き続きここでもオンライン英会話レアジョブの先生方には助けられました。「英検1級対策コース」はレアジョブのカリキュラムにはありませんので、比較的融通の利きそうな先生に面接の流れを教えてその通りにやってもらいました。
結果的には、このレアジョブで行ったアウトプットの練習が最大の勝因だったと思っています。

レアジョブ英会話

オンライン英会話に興味がある方はこちらの記事もご参照ください。

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まとめ

「英検1級の勉強法と攻略法」について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のまとめです。

  1. 合格ラインは7割、自分の弱点を知り効率よく勉強する
  2. 単語数は10,000~15,000、「でる単」は必須、単語を覚えるための時間を作って本番でしっかり点数を稼ぐ
  3. リーディング攻略のカギは解き方にあり、題名と設問を読み要点を絞ってから本文を読む
  4. ライティングは普段からのネタ集めが重要、5分以内にアイディアをまとめる練習を
  5. リスニング対策はネイティブのスピードに耳を慣らすこと、空いた時間はとにかく色々な英語を聞く
  6. スピーキングは文章をその場で組み立てる練習が必須、オンライン英会話をうまく活用

国内最難関の英語試験である英検1級に合格することは、それだけで物凄く価値のあることです。もう英語マニア・英語オタクと言っても良いかもしれません。

しかし、「英検1級に合格すると具体的にどんな良いことがありますか?」と聞かれたら、正直何もお答えできません。まだこの資格を使って具体的に何かしたわけではないからです。ですが、英検1級に向けた勉強をしてみて本当に良かった点が3つあります。

  • 4技能すべて向上させることができた
  • 英語を使う際に自信を持てるようになった
  • 英語を使って何かやってみようという気持ちになれた

という点です。
英語でホテルや施設に問い合わせメールを送ったり、買い物中英語での交渉が普通にできるようになりました。英語の電話も(完ぺきではありませんが)特に気にせずかけられるようになりました。数年前の自分からは考えられないことばかりです。

「合格率数%」とか「ネイティブ並みの英語力が必要」とか言われることもある英検1級ですが、正直そこまで高いレベルの英語力は求められていないと思います。

確かに準1級と比較するとかなり難しくはなっていますが、時間をかけて正しい対策をすれば合格できる資格です

通訳・翻訳・海外勤務など英語をツールとしてお仕事をしている方にとって、英検1級は「入口」ぐらいの感覚だと思います。英検1級合格を目指す皆さんも、英検1級の勉強を「ただ合格を目指すためだけの作業」ではなく、「英語力を向上させその先を目指すための過程」と思って取り組んでみてはいかがでしょうか。

この記事の内容が少しでもあなたの勉強のお役に立てましたら光栄です。努力が実を結んで、英検1級に合格されることを心よりお祈りしております。

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