【英検1級】難易度・レベル・単語・問題について解説します

英検1級 難易度 レベル Eiken -1 / 英検1級

英検1級 リーディング 試験内容

全41問(全て4択問題)
  • 大問1)25問 – 短文の語句空所補充(いわゆる単語・熟語問題)
  • 大問2)6問 – 長文空所補充(長文2本、各文につき設問3つ)
  • 大問3)10問 – 長文の内容一致選択(長文3本、設問3:3:4の割合)

リーディングの感想と対策

英検1級の単語数は約10,000~15,000といわれているだけあって、語彙問題部分は「なんじゃこりゃ?」という単語・熟語のオンパレードです。25問と割合が大きいので、確実に対策が必要な部分です。

長文は本文と選択肢の文章レベルが準1級より上がるので、当然ですがより早く正確に文章を理解する必要があります

文中やたらと「固有名詞」が出てきて、これが混乱のもとになります。本文に固有名詞が出てきたら、枠で囲ってほかの単語と区別しておくと混乱を避けることができます。

英検1級 ライティング 試験内容

指定されたトピックについての英作文を書く
  • 自分の意見をサポートする3つの根拠を書くこと
  • 構成:導入(Introduction)、本文(Main Body)、結論(Conclusion)
  • 200~240文字

ライティングの感想と対策

トピックとしては「国際問題・人権問題・テクノロジー・環境問題」など社会性の高いものが出題されます
240文字はエッセイとしてはそこそこのボリュームですが、長文読解との時間配分を考えると25分で書き上げるのが妥当かと思います。

配点が850点なので、ここは練習でしっかりと「型」を頭に叩き込み、簡単な英語できれいに見えるエッセイを書くスキルを身に付ける必要があります

配点が大きいだけに完成できなかった時のダメージはかなり大きいことが予想されるので、確実にライティングを終わらせるためにリーディングの前にライティングに取り掛かるという方法があります。そのかわり、何が何でも25分で終わらせます

また、「ネタ集め」も非常に重要です。「英作文問題 完全制覇」は数多くのトピックについて様々な意見が掲載されていますので、ライティングだけでなくスピーキングのネタ帳としてもかなり重宝しました。

参考書のような難しい表現を使った完璧なエッセイは、正直言って25分で書き上げることは不可能です。ほかの合格者の方は書けるかもしれませんが、少なくとも筆者は書けませんでした。
ただひたすらシンプルな英語で、論理的で美しい文章を書くことを心掛けました。

英検1級 リスニング 試験内容

全27問(全て4択問題)
  • 大問1)10問 – 会話の内容一致選択(短い会話文)
  • 大問2)10問 – 文の内容一致選択(説明文・評論文など6本、各文につき設問2つ)
  • 大問3)5問 – Real-Life形式の内容一致選択(留守電メッセージ、アナウンス、宣伝文)
  • 大問4)2問 – インタビューの内容一致選択(インタビュー)

リスニングの感想と対策

大問1~3に関しては、準1級が少し難しくなったものと思ってください。

問題は大問4のインタビューです。インタビュアーとゲストの会話を聞いて内容が一致する選択肢を選ぶのですが、会話がうんざりするほど長いです。選択肢も微妙にひっかけてくるので、会話の要旨をつかんでおかなければいけません。

「対策は?」と聞かれても、リスニングは地道な努力でしか成長しませんので、できる限りインタビュー形式の会話を聞くしかありません。耳が慣れてくれば、今度はその「内容」に集中できます。逆に耳が慣れないうちは、長い会話はさら~っとそよ風のように通り過ぎていってしまいます。

英検1級 二次試験 スピーキング 試験内容

英語での面接(約10分)
  • 自由会話(簡単な日常会話)
  • スピーチ(与えられた5つのトピックの中から1つ選び、2分間のスピーチ)
  • Q&A(スピーチの内容やトピックに関連した質問に答える・約4分)

スピーキングの感想と対策

まず準1級と違うのが、試験官が日本人とネイティブの2人だというところです。あとタイムキーパーがいるので、部屋にはあなたを入れて計4人です。

最初のスピーチのトピックはライティングと同じく社会、経済、教育、科学など広い分野にわたります。5つのトピックから選ばせてくれるのはありがたいのですが、トピックを5つ読んで、その中から1つ選んで、スピーチの内容を考えるのにたった1分しかありません。しかもメモは禁止。

それに対してその後のスピーチ2分間の長いこと長いこと‥‥。そしてQ&Aでは試験官2人から交互に質問が飛んできて、徐々に頭が真っ白に‥‥というのが1回目の面接でした。

それでもかすかな希望を持って迎えた合格発表の当日、ネットで「Speaking 601 不合格」の文字を見たときは悶絶しました(ちなみにスピーキングの合格点は602です)。

今思い返せば、準備不足もありましたが、勉強法がそもそも間違っていました。面接は「その場で話を組み立てて、自分の意見を論理的に相手に伝える」試験であり、決して丸暗記のスピーチ大会ではないということをわかっていませんでした。

まずはそれまでの勉強法を見直し「レアジョブ英会話」でアウトプットの練習を取り入れ、1分で文章を組み立てて2分で話す訓練を繰り返しました。結果的にこれが合格への重要なステップになりました。

レアジョブ英会話

具体的に、筆者が1回目のスピーキングテストでなぜ失敗したか、どうやって2回目で合格したかは次の記事でお話しします。

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まとめ

今回は英検1級について解説してきましたが、イメージはつかんでいただけましたでしょうか。
以下がまとめです。

  1. 英検1級の難易度:難しいが英語の素人でも勉強すれば受かる
  2. 英検1級のレベル:少しだけ上を目指し続けることで必ずいつか到達できる
  3. 英検1級の価値・評価:社会的評価は高い・自信がもてる
  4. 英検1級の単語:考えようによってはボーナスステージ
  5. 英検1級の試験内容と実際受けた時の感想
    • リーディング:ハイレベルな文章を早く・正確に理解するスキルが必要
    • ライティング:試験当日リーディングより先に取り組むのも一つ・簡単な英語できれいに見える文章を書く練習をする
    • リスニング:大問4のインタビューがネック・地道な努力で力をつける
    • スピーキング:その場で話を組み立てて自分の意見を論理的に相手に伝える練習をする

英検1級は簡単に合格できる資格ではありません。それが英検1級が社会的知名度も価値も高い理由の一つでもあります。

ただその合格までの道のりを「長く険しい道」と見るか、自分の英語力が育つ過程と見るかは、あなたの考え方ひとつです。

あなたの英語力が成長し、英検1級合格レベルに達する日が1日でも早く来るよう心より応援しています。

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