TOEIC Part 3&4 会話問題・説明文問題
リスニングは後半になるほど難しくなると思っていませんか?
Part 3とPart 4は、そのボリュームから攻略が困難なパートとされていますが、コツさえ掴んでしまえPart 1やPart 2よりはるかにスコアアップのチャンスがあります。
ここで最も大切なことは「時間を1秒たりとも無駄にしない!」という心構えです。
このパートは「受け身」ではハイスコアは狙えません。トーク内容を聞きマークシートを塗りつぶす以外の時間は、全て問題文とグラフィックを先読みすることに費やします。
「問題文を先読みして理解するほど時間がない…。」と感じる方は、疑問詞・動詞・名詞に注目しましょう。それだけでこれから聞くトーク内容のおおよその予想と、どこに注意して耳を傾けるべきかがわかります。
設問①:Why is the man traveling to New York?
→ 男性がニューヨークに旅する理由
設問②:What does the man ask the woman to do?
→ 男性が女性に頼んだ内容
設問③:What will the woman most likely to do this afternoon?
→ 女性が何をするのか
上記の3つの設問から予測されるトーク内容
→ 何かの理由でニューヨークに行く男性が、女性に何かをするように依頼をした。そして女性はこれから何かをする。
トーク内容を聞く前にこれだけの情報があれば、あとは答え合わせのようなものです。
はじめは問題文1つを先読みするだけで精一杯かもしれませんが、練習を積み重ねるごとに3つの問題文を2回ずつ読むことも可能になってきます。(個人的には選択肢まで読む必要はないと思います)
当然これだけ先読みをして聞いても、聞き取れない単語やわからない問題に遭遇します。その場合は勘を頼りに適当に塗りつぶして次に行きましょう。
ここでは時間は非常に貴重ですので、考え込んで何度も問題を読み直すのはその後のタイムマネジメントに多大な影響を及ぼします。
4択ですので運が良ければ正解します。さっさと気持ちを切り替えて次に行きましょう。
基礎的なリスニング能力はどうやって伸ばすのか
土台がグラグラしていたら、その上に高い建物を建てることはできないのと同じように、TOEICで900点の大台を目指すために、ベースとなる英語力はどうしても必要です。
ではリスニングにおいて最も大切な「英語力」とは何なのか…? それはズバリ「英語を聞くことへの慣れ」です。当たり前のことのように聞こえますが、「言うは易く行うは難し」です。
英検やIELTSに関する記事の中でも筆者は一貫して「リスニングに近道はありません」と言ってきましたが、TOEICでも同じです。
通勤・通学・食事・散歩といったスキマ時間に、とにかく良質な英語のマテリアルを聞く習慣を身につけることで、TOEICリスニングの難易度は信じられないほど下がります。
個人的なお勧めは BBC Global News Podcast で、日本人の苦手なイギリスのアクセントを中心にハイレベルな英語を聞くことができます。内容が理解できるようになるまで多少時間はかかるかもしれませんが、これを聞き情報収集ができるようになれば、もはやTOEICのリスニングは敵ではありません。
ただ単につまらな問題文や味気ない教材文を延々と聞くことは苦痛でしかなく、長続きしません。せっかく貴重なスキマ時間を費やすのであれば、「生きた英語」で世界の最新のニュースを聞いてグローバルな感覚を養ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
TOEICリスニングでハイスコアを目指すための方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
以下が今回のまとめです。
- TOEIC Part 1-細かいニュアンスの違いを判別できるようになるまで問題をとにかく解く
- TOEIC Part 2-文頭に全集中! イレギュラーな返答にも落ち着いて対処
- TOEIC Part 3&4-先読みのテクニックがものを言う! 止まることなく読み続けよう
- リスニング能力-生きた英語をとにかく聞き続け、英語への抵抗感を無くす
TOEICは毎月受けることができますが、それゆえに「ダメだったらまた次受ければいいや」という考えが頭の隅に浮かびます。ですが、それでは時間とお金があまりにもったいないとは思いませんか?
しっかり対策をして次の回で目標達成すべく、自身の英語力を高めていきましょう。
この記事を読まれた皆様が一刻も早く目標スコアに到達し、次のステージへ進まれることを心よりお祈りしています。