体験談(2021年)コロナ禍イギリスから帰国 – Part 1|帰国準備と入国までの実際の流れ

イギリス 帰国者 Overseas Life / 海外生活・駐在

世界中がコロナの波に飲み込まれてからというもの、国境を跨ぐ異動が格段に難しくなっています。特に、イギリスで変異種が確認されてからというもの、日本への渡航は厳しく制限され、「特段の事情が無い限り、英国から日本への上陸を拒否する」と実質入国不可能な状態に。

このような中でも日本に入国せざる得ない「特段の事情」は発生するもので、それが「本帰国」や「一時帰国」です。

この記事では、偶然にもこのタイミングで本帰国となった筆者の体験をもとに、帰国の際に必要な準備から実際に日本に入国してからの流れに関して、可能な限り詳細に記録しています。

特に、以下のような疑問をお持ちの方向けです。

事前にコロナの陰性証明を取らなきゃいけないらしいけど、どうすればいいの?

帰国者向けのホテルの予約とか、交通手段の確保とか、入国前に準備しておかなきゃいけないことってある?

日本に到着してからの検査や移動が実際どんな流れになるのか、具体的な情報がなくて不安。

何らかの事情でこれからイギリスから日本へ帰国される方に参考にしていただければ幸いです。

尚、これらの情報は2021年2月に筆者が帰国した時点のものですので、厚生労働省の取り扱いは随時変更される可能性があります。あらかじめご了承いただきますようお願い致します。

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帰国者が準備の前に知っておきたい重要事項

現在厚生労働省より「水際対策強化に係る新たな措置」として、英国を含むいくつかの国から日本へ入国する際に、守るべき手順禁止事項というものが示されています。

水際対策強化に係る新たな措置(令和3年2月時点)
  • 出国前72時間以内の陰性証明の取得
  • 入国直後検査を実施
  • 入国翌日から数えて3日間は政府指定の施設で隔離、最終日にもう一度検査を実施
  • 宿泊施設を退所しても入国後14日間経過するまでは自宅等で待機
  • 待機期間は公共交通機関利用禁止
  • 待機期間中はアプリを経由して保健所に位置情報を提供する
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航空券の予約

まずは航空券を予約しないと何も決まらないので、引越業者の空き具合を並行して確認しながら手続きを進めます。

筆者が帰国した2月は座席はガラガラ、殆ど貸し切りのような状態でしたが、通常3月、4月は飛行機も引っ越し業者も混みあいますので、帰国が決まったらすぐに航空券と引越業者を押さえます

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情報収集・帰国者用アンケートの回答・アプリのダウンロード

情報は常に変化しますので、厚生労働省のホームページで最新の情報を確認します。
入国前に必ずこちらの質問票に入力をして、最後に出てくるバーコードのスクリーンショットを取っておく必要があります。結構長いアンケートですので、飛行機に搭乗する前に済ませておくことをお勧めします。
また、使用するのは後になりますが、入国後すぐにダウンロードするアプリが2種類あります。

COCOAは日本国内でしか使用できませんし、OSSMAは入国後数日経過しないと登録できませんが、入国後の負担を減らす意味でもイギリス国内でダウンロードだけしておいても良いかもしれません。
また、グーグルマップで位置情報を「オン」にしておくようにという指示もありました。

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コロナ陰性証明書の取得

厚生労働省より「COVID-19に関する検査証明」ということで証明書の見本が示されていますが、必要事項が記入されていれば検査所で発行されたPDF(携帯の画面)を見せるだけでも大丈夫でした(検証済)。
いくつか検査所はありますが、筆者が利用したのがHeathrow空港で行われている、乗客を対象とした検査です。

PCR検査とLAMP検査というものがあるのですが、PCR検査の結果が出るまで約1日かかるのに対し、LAMP検査結果は90分とかなり短めでしたので、結果待ちで長時間モヤモヤしたくない方はこちらの方がおすすめかもしれません。

実際のLAMP検査の流れ
  • 2週間前にHPより予約(日本向けの証明書を発行してくれる『JP』という項目を選択します)
  • 当日はパスポートとフライトの予約が確認できるものを持って行くのを忘れずに
  • 支払いは当日、カード払いのみ、領収書は会計時に希望を伝えるとその場でメールで送ってくれます
  • LAMP検査は鼻に綿棒を突っ込んでクルクル回します(痛くはありません)
  • 受けたらそのまま帰宅、結果は90分前後でメールが来ます
  • 結果の確認方法:ログインしてMy Bookingsの「View Result」から確認・証明書(PDF)のダウンロードができます
  • 検査会場には証明書のプリントアウトができるブースがありますので、必要であればフライト前にここでプリントアウトもできます(受付時にもらうバーコードをお忘れなく)
コロナ テスト
予約確認メール
コロナ テスト
検査結果お知らせメール
コロナ テスト
陰性証明書

証明書がちゃんと日本仕様になっていたので驚きました。

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自主隔離の場所(帰国者向けホテル等)と移動手段の確保

政府指定施設での3日間隔離の後、入国後14日間経過するまでは自主隔離期間となりますので、自宅かホテルでの待機が要求されます。

待機場所は「自宅、社宅、親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、ご自身で予約したホテル」などが対象になります。
帰国者が長期間宿泊できる施設は数多くありますので、探すのはさほど難しくはありませんが、ホテルに宿泊する際は予約時に自分が帰国者であるということを伝える必要があります。受け入れ先のホテルによっては、帰国者に対しては特別な措置を講じているところもありますので(清掃は無し、レストランの利用禁止等)、そのルールに同意の上予約することになります。

また、問題は公共交通機関の利用が禁止されていることで、認可されている移動手段は以下の通りです。

政府指定の施設で隔離した後は現地解散と羽田解散の2パターンがあるようなのですが、筆者は「羽田解散」でしたので、そこから帰国者専用バス(1人 / 1,500円)に乗って予約したホテルへ移動しました。
このリムジンバス利用時の注意点は、バスの行先となるホテルに宿泊しない方は利用できないという点です。チケットは乗車当日オンラインで簡単に購入できますので、事前に予約する必要はありません。

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