英会話の中・上級者になると、初心者とは全く違った悩みや不安が出てきます。
初心者の頃に感じたような成長を感じられなくなった。
教材にも飽きたし、何か別の面白い事をやってさらにレベルアップしたい。
講師とのやりとりがマンネリ化してきて、レッスンに刺激がなくなった。
ある程度のレベルまで到達したので、この英語力を維持したい。
この記事では、英会話がある程度出来る方のこんな不満・疑問を解決するため、オンライン英会話レアジョブのベテラン講師30人に「中・上級者に向けたアドバイス」を求めてみました。
英語のエキスパートであるフィリピン人講師にとっても英語は『外国語』です。要するに、彼らは「講師」という立場から生徒を見ているだけでなく、学習者として長年英語勉強してきた生徒でもあるということです。
ここでは、彼ら自身の体験もふまえ、そのアドバイスの中から特に「これは役に立つ」と思ったものを選りすぐってご紹介していきます。
成長が実感しづらくなる
オンライン英会話レアジョブ講師 A
中・上級者がより高いレベルに到達するには、自分が詳しくないエリアの事に関して積極的に話すと良い。
毎日同じ内容の雑談をしていても成長は見込めないので、自らコンフォートゾーンから出て、表現の幅や語彙を広げていくことでさらにレベルアップできる。
やる気を阻害する原因の1つとして、上級者になるほど自己の成長を実感し辛くなってくるということが挙げられます。ロールプレイングゲームで、最初は少しの経験値でレベルアップしたけど、ゲーム後半になるほどレベル上げがきつくなってくる…といった感じでしょうか。
初心者であれば、単語やフレーズ1つを覚えて会話の中で使用しただけで「また1つステップアップできた!」と感じますが、上級者はなまじ技術があるだけに、知っている単語や表現の範囲の中で会話を完結させようとする傾向があります。
そこで振り返っていただきたいのが、フリーカンバセーションのときに何を話しているかです。定番の話題は「文化・食べ物・趣味・仕事」ですが、結局毎回似たようなことを話して終わっていませんか?
語彙や表現の幅を広げるためには「普段話さないようなトピック」をとりあげて、それについてディスカッションすると効果的です。実際の会話の中で「あれ?これどうやって言うの?」という場面に直面すると、知らなくて悔しい → より強く頭の中に残る → 実際にまた使ってみたくなるという状況を自ら作り出すことができます。
教材選びが難しい
オンライン英会話レアジョブ講師 B
自分のレベルに合った教材を使うこと。
簡単すぎる教材は「ラク」だけど、英語力は伸びない。何を使用すればよいかわからないときは講師に相談してほしい。
日本人は謙虚なので、中級以上の実力があっても「私なんてまだこれぐらいです」と初級の教科書をずっと使用しているということがよくあるそうです。
筋トレでもそうですが、「ちょっときつい」ぐらいの負荷をかけ続けて初めて筋力がアップするわけで、英語も「自分には少し難しいかも」と思うぐらいの教材の方が効果があります。
どの程度が自分に合っているかについては、是非ベテランの講師達に相談してみてください。
オンライン英会話レアジョブ講師 C
英語にはReading、Listening、Writing、Speaking の4つの技能があり、その全てをまんべんなく伸ばす必要がある。
英文が読めても話せなければ意味がないし、いくら英語が聞けてもきちんとした文章が書けなければ仕事では使えない。
ある程度会話する力が身に付いてきたら、他の技能にフォーカスするのも良いのではないか。
何とも耳が痛いのですが、その通りです。
幅広い技能を鍛えるのに一番向いているのが「デイリーニュース」という教材です。
毎日新しい記事が出ますので、それを読んで・理解して・講師とディスカッションするので、Writing以外の技能をカバーしています。
Writing の練習は必要に迫られない限り興味を持つ人はいないと思いますが、もしあなたが作った英文の添削をレッスンの時間内でお願いすれば、オンライン英会話講師達は喜んでチェックしてくれますよ。