お手軽・安い・効果的と3拍子そろったオンライン英会話は、実践的な英語を身に着ける最善のツールです。特に、小さなお子さんのいるご家庭の多くで、「吸収力の高い子供のうちにきれいな英語を身に着けさせたい!」という希望をもって受講を検討されているのではないでしょうか。
ただ、自分自身に英会話の経験が無かったり、子供が外国人講師と上手くコミュニケーションできるのか不安だったりと、二の足を踏んでいる方も多いようです。
そこで、そんな不安を解消すべく、小さなお子さんとの授業経験が豊富なオンライン英会話「レアジョブ」のベテラン講師30人に「オンライン英会話を利用して子供の英語力を効率よく伸ばすにはどうすればよいか」についアドバイスをしてもらいました。
今回の記事を読めば、こんな疑問が解決します。
子供のオンライン英会話って本当に効果的なの?
子供の英語力を効率良く伸ばすコツってあるの?
どうすれば子供が英会話に対して積極的になるの?
なお、当記事内での「子供」とは小学校低学年以下の小さなお子さんの事を指します。
子供にオンライン英会話は効果的なのか
まず皆さん最初に不安に思うのが「子供の英会話レッスンって本当に効果あるの?」という事ではないでしょうか。
結論から言うと、「効果はあります」。
水泳やピアノの演奏を想像していただきたいのですが、小さいうちから始めた場合と大人になってから始めた場合、どちらが簡単に習得できると思いますか? 当然小さな時から始めた方が伸びるのが早いですよね。
英会話もこれと同じです。特に小さいお子さんは、一度興味を持って取り組みだすと、ものすごいスピードで上達すると多くのレアジョブ講師が共通の感想を持っています。
レアジョブ英会話講師 A
8歳の男の子を教えているが、公式なマテリアルは使っていない。ネット上から興味のありそうなものを拾ってきて、それについて会話を楽しんでいる。最初は全く話すことができなかったが、1年以上経った現在は簡単な言葉で「これが好きだ」とか「わからない」といった意思を伝えることができるようになっている。
レアジョブ英会話講師 B
6歳の女の子で、最初は母親と一緒にレッスンを受けていたが、私と信頼関係を築いてからは2人で25分間会話をしている。ゼロからのスタートだったが今では簡単な挨拶と会話は可能。授業中は彼女の興味を引くような質問をするよう心掛けている。時々集中できないときもあるが、おおむねレッスンを楽しんでいる。
あまり既存の教材にとらわれず、とにかく「興味を持って、楽しみながら英語に触れてもらう」ことがスタートラインです。ここで上手くいけば、スポンジのような吸収力と感覚の優れた耳でどんどん英語を吸収していくようになります。
なぜオンライン英会話がおすすめなのか
英会話は机上の勉強では身に付きません。「英語を聞く → 理解する → 意見を頭の中で素早く組み立てる → 英語で言葉に出す」これをひたすら繰り返すことによって上達していきます。個人的には「勉強」というよりはフィジカルな「訓練」に近いと感じています。
この「訓練」には英語を話す「相手」が必要で、贅沢を言えば「きれいな発音で英語をよどみなく話すことができる相手」であることが望ましいのですが、残念ながらネイティブのアメリカ人やイギリス人は人件費が高額で、たった1レッスンに数千円もかかってしまいます。
この点、オンライン英会話講師として最もポピュラーなフィリピン人は、とてもきれいでニュートラルな英語を話すので会話の相手としては理想的ですし、レアジョブなどの大手オンライン英会話会社では「1レッスン129円から」という驚くような低価格で授業を受けることができます。
英会話学校に通うという手もありますが、送迎時間や下のお子さんがいる場合の手間を考えると、ネット環境といくつかの道具があれば家の中で完結してしまうオンラインレッスンははるかにお手軽です。
子供の英語を伸ばすために最も必要なことは
小さな子供の英語力を伸ばすために最も重要なものは、「親の英語教育への参加」と殆どの講師が口を揃えて言っています。実際、親御さんが「子供に寄り添って」英語学習の支援をしているケースは伸びるのが早いそうです。
逆に、親は英語教育にはノータッチで講師に全てお任せ、というケースはなかなか思ったように上達せず、途中で諦めてしまう方もいるそうです(もちろんお子さん自身が強い意志を持って取り組んでいる場合は別です)。
「寄り添う」といっても四六時中張り付いているわけではなく、子供の様子を観察しながら「興味の軌道修正」をしてあげることで、英語学習を嫌いにならないようにするというのが親御さんの主な役割です。
どうして子供の英語教育に親の参加が必要なのか
大人であれば受験、資格取得、趣味の一環といった目標をモチベーションとして英語学習に取り組むことができますが、これが出来ないのが小さな子供です。
「将来役に立つから!」というのはあくまで親の考えですので、これを押し付けるような形で無理に学ばせようとすると、嫌いになったり学習から逃げるようになってしまいます。
子供が大好きなアニメのキャラクターの名前をすぐ覚えるように、彼らにとって大切なのは「興味をもてるかどうか」です。そもそも飽きやすい小さな子供には単調な英語学習はあまり向いていませんので、それだけ親や講師が工夫して取り組む必要があります。
レアジョブ英会話講師 C
英語が伸びやすいのは自分で「話せるようになりたい」と思っている子。理由はそれぞれだけど、親が頻繁に英語のアニメや絵本に触れさせて、小さな頃から英語に慣れ親しんできたケースが多い。親に「やらされている」と感じている子供は授業中も反応が薄く、「これを読んで」とか「答えて」と言っても黙っていることがある。
子供自身が英語の楽しさを自覚することが大切ですので、そのためには授業以外の時間で英語の本や映像に出来る限り触れさせて、気持ちを盛り上げていく工夫が必要です。
筆者自身もイギリス人の子供にオンラインで日本語を教えていた経験があるので、「子供の興味を引き付けること」の大変さはよく分かります。ですが、この工夫次第で子供の語学学習の成果が全く変わってきますので、親御さんはお子さんの性格に合った講師とマテリアルを見つけていく必要があります。