【シントラ観光】リスボンから日帰りで行く 世界遺産シントラ&ロカ岬

Portugal / ポルトガル観光

ヨーロッパ最西端の首都リスボンから、さらに西へ約28㎞のところに位置する王家の避暑地として有名な街がシントラです。王宮を含む歴史的建造物は、ユネスコの世界遺産に『シントラの文化的風景』として登録されており、ハイシーズンは大勢の観光客で賑わいます。

山と森に囲まれたこの国内有数の観光地へは、リスボン近郊鉄道シントラ線にて約40分で行くことができるため、滞在日数に余裕があって日帰りできるエクスカージョンをお探しの方には非常にお勧めです。

山の中に王宮や城跡が点在しており、移動手段は徒歩かバス。リスボンを出るときに「シントラ周遊パス(€15)」を購入しておくと交通機関が乗り放題になるので便利です。一方、「リスボアカード」を購入済であれば、「Bilhete Turístico Diário」という周遊パス(€12)を現地で購入すると良いでしょう。

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ペーナ宮殿

シントラ駅前から434番バスに乗り“Pena Palace”で下車後、少しだけ山道を登ると見えてくるこのカラフルなお城が、王家の夏の離宮「ぺーナ宮殿」です。現在でも外国からの賓客をもてなす、公式行事の場として利用されているそうです。

もともとは岩山の上に建つ修道院でしたが、1755年のリスボン地震で廃墟と化していたものを、19世紀にポルトガル王家によって王宮に作り替えられました。

建築家はドイツ人で、完成したのは1855年。イスラム・ゴシック・ルネッサンス・マヌエルといった様々な様式が混在しており、内部も当時の生活がそのまま再現されていて展示として十分に楽しむことができます。

門や城壁といった、城の至る所に見られる細かい装飾は見事ですので、是非注目してみてください。

向かいの山の頂上には、次に訪問する「ムーアの遺跡」が見えます。

所在地https://goo.gl/maps/iY1VdN3DsBbfrqzr7
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ムーアの遺跡

ムーアの遺跡には、「ペーナ宮殿」から徒歩で行くことができます。
こちらの遺跡(旧城)は7~8世紀にムーア人によって築かれましたが、その後ポルトガル王国の初代王アフォンソ・エンリケス王によって陥落しました。
その後修復はされたものの、現在はほぼ遺跡のような形で残っています。

城の頂上まで登れば眼下にシントラの街、遠くには大西洋を臨むことができます

向かいの山頂には先ほどまでいた「ペーナ宮殿」が見えます。天気次第ではありますが、この360度の絶景は感動すること間違いありませんので、階段が若干きついですが頑張って遺跡の一番上まで登ることをお勧めします。

所在地https://goo.gl/maps/YqW8ZJAYD76sKvhP9
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ランチ

昼食の時間になりましたら、街の中心「シントラ・ヴィラ」に一度戻ることをお勧めします。このエリアは素敵なレストランやお土産屋さんが沢山ありますので、レストラン探しのついでに少し散策していきましょう。

お店探しに困ることはないと思いますが、もし迷ったらこの「TULHAS」はいかがでしょうか。こじんまりしたお店ですが、美味しいポルトガル料理をいただくことができます。

果物が沢山入ったサングリアと、前菜としてオーダーしたオリーブが驚くほど美味でした。

所在地https://goo.gl/maps/hJYDvTwDy7xaogn26
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王宮

街の中心部レプブリカ広場に面して建っている、白い建物はそのシンプルな外観からは想像できませんが、かつてはポルトガル王家の夏の離宮でした。

多彩な建築様式が凝縮されている点が魅力で、当時の生活を物語る家具が至る所に配置してあり、かつての王家の生活振りが偲ばれます。

庭から山を見上げると、先ほどまでいた「ムーアの遺跡」が山頂からこちらを見下ろしています。

所在地https://goo.gl/maps/fcs4k1wJ4ZKok7mf7
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レガレイラ宮殿

王宮がある市内中心部から徒歩約15分のところにあるのが、美しい庭園に囲まれたこちらの「レガレイラ宮殿」です。
もとは王族の別荘でしたが、20世紀にブラジル人の富豪が買い取りイタリア人建築家が改装をしました

広大な庭には洞窟・井戸・橋・滝などあらゆる仕掛けがあり、ちょっとした探検気分を味わうことができます。入場する際にMAPをもらえるのでそれに沿って見どころを1つずつ見学していきましょう。

お城自体はそれほど大きくありませんが、内部を見学できます。
また、内部の至る所にフリーメーソン、ローズクロス、テンプル騎士団といった謎めいた集団を表すシンボルを発見することができます。

所在地https://g.page/quinta-da-regaleira?share

ロカ岬

巨大なユーラシア大陸の最西端、北緯38度48分、西経9度30分に位置する「ロカ岬」へはシントラ中心部から403番バス(Cascais行き)に乗って行くことができます。

ここには、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩『ウズ・ルジアダス』の一節「ここに地終わり海始まる(Ondea terra se acaba e o mar começa)」を刻んだ石碑が立っています。

高さ約140mの断崖から見下ろす大西洋は息を呑む美しさです。

インフォメーションセンターでは10€で「ユーラシア大陸最西端到達証明書」を発行してもらうことができますので、記念に入手してはいかがでしょうか。

リスボンまでの帰りはシントラ駅には戻らず403番(Cascais行き)に乗り、終点一つ前の駅で下車、カスカイス駅から電車に乗れば約30分でリスボン市内のCais do Sodre駅に到着です。

所在地https://goo.gl/maps/JyYx3LtWPWkx5fsP7

おわりに

リスボンから日帰りで行くことができる『世界遺産シントラ』と『ユーラシア大陸最西端のロカ岬』をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
こちらが今回の行程表ですので、旅の計画を立てる際の参考にしていただければと思います。(バスや電車の時間帯は変更されている可能性がありますので、ご自身でご確認ください)

シントラ 行程表

大自然に囲まれたシントラは、ポルトガル王家の夏の保養地として長年利用されるほど美しい場所です。自然を楽しむのと同時に歴史ある王宮や遺跡も歩いて巡ることができ、しかもリスボンから電車でわずか40分程度の距離ということで、エクスカージョンとしては非常にお勧めです。

ポルトガルのリスボンを旅行される際には、是非この『世界遺産シントラとロカ岬』も行程に加えてみてはいかがでしょうか。

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