慣れない海外での生活は何かとストレスを生むものです。
そして、そのストレスの大部分は「自由」を失ったことから来ているかもしれません。
筆者が実際に感じたことを具体的に挙げると、
- 日本のように自由に出歩くことができない
- 言葉の問題で家の外で自分の考えや気持ちが表現できない、又は相手を理解できない
- 自分で稼いで自由に使っていたお金が無くなった
- 感情を吐き出す場がなくなった
- 自分では出来ないことが増え、いちいち夫に頼まなければ物事が進まなくなった
自立した大人から、人に頼らないと生きていけない子供になったような感じがして、これが日々積み重なっていくとストレスになり、やがでどこかでバクハツするか糸が切れるか…。
勿論、感じ方は人それぞれですが、似たような話を駐在妻の方々から何度か聞いたことがありますので、このように感じている人も少なからずいるようです。
治安や金銭の問題は致し方ありませんが、それ以外であれば改善の余地がありますので、ここでは実際に筆者が「生活の質」を向上させるために取り組んだことの中で、最も効果があった『3つのもの』についてご紹介します。
主婦は家庭の中心、妻が元気なら夫も元気になる(はず)! ということで、あくまで個人的な事ではありますが、なにかしらの参考にしていただければと思います。
運転
- 自分の気が向いた時に行きたいところへ行くようになった
- 夫婦交代で運転して遠出ができるようになった(UK国内ならどこでも)
- 夫に運転を頼むことが減った
筆者は、大学時代に免許を取得して自宅周辺を運転していましたが、結婚を機に15年以上運転していませんでした。
今でこそカーナビさえあればイギリス国内何処へでも行けるようになりましたが、ロンドンで初めてハンドルを握った時は「あれ?ブレーキどっちだっけ?」状態でした。
そこら辺の詳細はコチラ↓をお読みください。
完全なるペーパードライバーや、運転が苦手な方は決して無理はしないでいただきたいのですが、もしあなたが「自分が好きな時に好きな所へ行けたらいいな〜」と思うのであれば、運転にチャレンジしてみても良いかもしれません。
英語
- 一人で外出することに対する抵抗が全く無くなりどんどん外に出るようになった(海外含め)
- 入ってくる情報量が飛躍的に増えた
- 英語に関する事で夫に頼む回数が減った
ネイティブのようになる必要は全くありません。大切なことは「最低限の理解と意思疎通」です。
詳細はコチラ↓の記事をご参照ください。
英語が話せなくてもロンドンで生活はできますが、少し英会話ができるだけで世界が何倍にも広がります。

せっかくイギリスにいるから、そのうち英語勉強したいんだよね。でもまだとりあえずはいいかな~・・・。
ということをお考えであれば、「この機会」を活かしてみてはいかがでしょうか。
友達
- 家族以外の人間と話す事で、ストレスを発散できるようになった
- 1人だと行きづらいところに積極的に行けるようになった
- 情報交換ができるようになった
- 夫への精神的な依存度が減った
ここで言う「友達」とは、単なる知り合いではなくて一緒にいて楽しい「友達」のことです。
筆者は、運良くロンドンでそういった友達数人に巡り会うことができ、こちらでの生活が何倍も充実したものになりました。

この年齢で友達作りも大変だし、家族の世話だけで手いっぱいなのよね。
と思う気持ちもわかります。歳をとってからの友達作りは「お見合い」のプロセスと似ていて、お互い手探りで共通点や相手の好きなところを見つけていくことから始まります。
簡単ではありませんが、だからこそここで出会えた友達は貴重であり、充実した時間と面白い体験をするためには欠かせない存在です。
おわりに
なんだか「夫からの自立のススメ」のような記事になってしまいましたが、要するにそういう事です。
ご主人も慣れない環境下でのお仕事で手一杯、口に出さないまでも「妻にそこまで構っていられない。」というのが正直な所ではないでしょうか。(中にはとても面倒見の良いご主人もいらっしゃいますが。)
「妻が勝手に楽しんで、勝手に忙しくしている方が夫婦円満である。」というのは、筆者自身の体験と何人かの駐在員の奥様方と話をした上で至った結論です。
以下が今回のまとめです。
- 車の運転
- 英会話
- 一緒にいて楽しい友達
この3つではなくても、楽しいことを見つけて充実した生活を送っている駐在妻の方は沢山いらっしゃいます。
皆様も是非、生活の質を向上させる「何か」を見つけて、海外生活を積極的にエンジョイしてください。