アイスランドに来たら国土の1割近くを覆う「氷河」は是非とも見ておきたいものですが、問題はレイキャビクから距離があるという点です。
そこでオススメしたいのが「ヨークルスアゥロゥン氷河湖1日ツアー」です。
バスでの移動距離約760㎞、所要時間は約14時間と長めのツアーではありますが、途中大きな滝を見ることもできますし、ダイアモンドのように透明な氷河の欠片が流れ着く「ダイアモンドビーチ」では、言葉で言い表せないほどの感動を味わうことができます。
今回は、このツアーの全行程をご紹介しますので、アイスランドの息をのむような自然を皆様にお伝え出来たら幸いです。
なお、当ツアーは「ゲット・ユア・ガイド」を通して申し込みをしたものです。
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖1日ツアー
このツアーはアイスランド最大の氷河「ヴァトナヨークトル氷河」の南東にある「ヨークルスアゥロゥン氷河湖」まで行き、雄大な氷河と湖面に浮かぶ氷河の欠片を見て(触れることもできます)帰ってくるという内容のツアーです。
出発は早朝、集合場所には既に大勢の人が集まっており、それぞれ目的地別の大型バスに乗り込みます。片道400㎞近い長旅ですが、途中に必ずトイレ休憩をはさみますのでご安心ください。
スコゥガフォスの滝
途中何度か休憩を挟んでたどり着いた最初の目的地が、この「スコゥガフォスの滝」です。
幅約25m、落差約60mでアイスランドで最大級の滝というだけあって、近付くほどその大きさに圧倒されます。
滝のしぶきで凍り付いた岩肌と、崖から垂れ下がる巨大な氷柱(つらら)は冬季ならではです。
すぐ横には滝を上から見下ろすことができる展望台へ上がる階段が設置されています。
こちらがその階段です。健脚の方であれば10分程度で上までたどり着くことができると思いますので、バスの出発時刻を確認の上是非ともチャレンジしてみてください。
展望台から見下ろした「スコゥガフォスの滝」。水しぶきが舞う滝つぼ周辺の様子をより近くで見ることができ、迫力満点です。
そして、もう一つの見どころがこちらの水平線です。
ちょうど夜が明けて間もない時間でしたので、目の前にに広がる大地をはっきりと見ることができました。
ビーク
「スコゥガフォスの滝」を後にしたら、次の休憩場所である「ビーク」を目指して再度ドライブです。
天候が良ければ、走行中のバスの中から山の間を走る氷河を見ることができます。
車中は暖かくてついつい眠くなってしまいますが、明るい時間帯が短い冬のアイスランドではこのような景色を見ることができる時間も限られていますので、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう。
「ビーク」はレイキャビクと「ヨークルスアゥロゥン氷河湖」のちょうど中間地点にある町で、特にこれといった観光スポットはありませんが、多くのツアーバスがここで休憩をしています。
休憩所の駐車場からは、上の写真のように真っ白な山々が連なる光景を見ることができます。
ヨークルスアゥロゥン氷河湖
いよいよツアーの最終目的地「ヨークルスアゥロゥン氷河湖」に到着です。
まだ午後の比較的早い時間にも関わらず既に日が沈み始めています。
写真だと分かりづらいのですが、手前の白い平原が「ヨークルスアゥロゥン氷河湖」で写真の奥がアイスランド最大の氷河「ヴァトナヨークトル氷河」から分かれた「ブレイザメルクルヨークトル氷河」です。
氷河から溶けだした水がこの湖に流れこみ、同時に氷河の砕けた欠片も湖から大西洋へと流れ出て行きます。湖の場所によっては岸に氷河の大きな欠片が流れ着いている場所もありますので、その上に飛び移ることもできます。ですが、間違っても足を滑らせて湖に落ちないようにしましょう。
冬のアイスランドは日が沈むのが本当に早いので、太陽の光は非常に貴重です。
この写真からは見えづらくて申し訳ないのですが、湖面に張った氷の上に黒いゴマのような点が並んでいるのがお分かりいただけますでしょうか。
野生のアザラシが群れでくつろいでいる様子です。この極寒の氷の世界でのんびりと転がっている姿を見ると、彼ら野生動物の逞しさを改めて感じます。
ダイアモンド・ビーチ
湖に流れ出した氷河の欠片はやがて河口から大西洋へと流れ出し、溶けて無くなっていくのですが、一部の氷河は波に押し戻され上の写真のように海岸に打ち上げられます。
その打ち上げられた氷河は、降り積もった雪が長い年月をかけて圧縮された氷の塊で、非常に純度が高く無色透明、光を受けるとまるでダイアモンドのように美しいことからここは「ダイアモンド・ビーチ」と呼ばれています。
アイスランドの南海岸一帯のビーチは砂が真っ黒なのが特徴で、写真のように黒い砂浜に氷河の欠片がとても良く映えます。
氷河の欠片の大きさは様々で、片手で持ち上げられるサイズかから人より巨大なものまであります。
ここ「ダイアモンド・ビーチ」は「ヨークルスアゥロゥン氷河湖」の駐車場から徒歩約8分のところにあるのですが、意外と皆さん存在に気付かないようで、同じバスに乗っていた方でもここまで来たのは一部の人でした。
せっかく400㎞近く移動してここまで来たのに、「ダイアモンド・ビーチ」を見逃してしまっては非常にもったいないので、滞在時間を確認してここもしっかり見学できるように散策することをお勧めします。
おわりに
厳しくも美しい大自然の魅力あふれるアイスランドを3回に亘ってご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
日本からは乗継便となるため、どうしても「遠い」というイメージがあるアイスランドですが、魅力的なアトラクションがギュッと詰まったこの国は間違いなく『遠いけど行く価値がある』場所です。
特に、自然を満喫したい、珍しい体験がしたい、美しい写真を沢山撮りたいという方には非常におすすめです。
訪問する時期によっても全く違う光景を見ることができますので、ヨーロッパ圏にお住まいの方でしたら夏と冬2回行っても良いかもしれません。
筆者自身もすっかりアイスランドファンになってしまった一人です。この記事で少しでも皆様にアイスランドの魅力が伝われば幸いです。
集めて楽しい S T A R B U C K S
(アイスランドにSTARBUCKSはありません)
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