【アイスランド】炎と氷の国 Part 2|オーロラ&ゴールデン・サークル2大ツアー

Iceland / アイスランド観光

アイスランドの魅力をより深く知りたければ、都市から離れた大自然に足を踏み入れる必要があります。

真っ暗な空に揺れるオーロラ、凍り付いた大地から谷に流れ落ちる巨大な滝、空高く噴出する間欠泉、湖に浮く氷河のかけらなど、世界的にも珍しい自然の情景を車で数時間移動するだけで全て見ることができるのは、きっとここアイスランドだけではないでしょうか。

今回は、このような素晴らしい大自然の光景を効率よく見学できるおすすめの現地ツアーを2つご紹介します。
なお、今回ご紹介するツアーは全て筆者が「ゲット・ユア・ガイド」を通して予約し、実際に参加したものです。

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オーロラ鑑賞ツアー

オーロラ鑑賞ツアー」は冬のアイスランドで最も人気があるツアーの1つではないでしょうか。

ツアーはトータルで約4時間、日が暮れてからレイキャビクを出発し、気象学者による予測を元にしたその日オーロラを見るために最適な場所へバスで向かいます。

バスで1時間ほどの所にある観測地に向かいます
これが筆者の携帯カメラ機能の限界でした

寒空の下長時間じっとオーロラの出現を待つことになりますので、完全防寒装備でご参加ください

オーロラは行けば必ず見ることができるわけではなく、シーズンは9月から翌年の4月中旬まで、しかも出るか出ないかは運次第です。その日の気象条件に大きく左右されますので、直前まで催行会社からの開催の連絡を待って、「Go」サインが出たら集合場所からバスに乗り込むといった感じです。

催行会社によっては、オーロラを見ることができなかった場合は次回開催ツアーの無料チケットを配布してくれる等の対応もありますので、その場合はオーロラツアーをアイスランド滞在の初日に入れることをお勧めします。

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ゴールデン・サークル・ツアー

ゴールデン・サークル」とは首都レイキャビクから約30㎞~70㎞の範囲に点在する人気の観光スポットが集まるエリアの総称です。

8~10時間ほどのツアーですが、アイスランドの雄大な大自然を満喫できるスポットを効率良くまわってくれるので、観光客にとっては定番の現地ツアーとなっています。

それでは、1ヵ所ずつご紹介していきます。

ファクシの滝

ゴールデン・サークル・ツアーでまず最初に訪れたのがこちらの「ファクシの滝」です。
落差はそれほどではありませんが、幅が広く、白い水しぶきがカーテンのように広がる光景は迫力があります。

大型バスはきれいで快適です
途中のトイレ休憩で立ち寄った教会

ツアーによっては「ファクシの滝」は立ち寄らない場合もあるそうで、駐車場にも大型バスがもう一台止まっているだけでした。

所在地https://goo.gl/maps/ostouXzQptRahNV88

グトルフォスの滝

「グトルフォスの滝」はアイルランド語で「黄金の滝」という意味で、「ゴールデン・サークル」の名前の由来にもなっている、アイスランドを代表する美しい滝です。

滝は2段に分かれており、1段目の最大落差は約15m、2段目は約30mで、まるで大地の割れ目に吸い込まれていくような迫力です。

真冬でも意外と温かいアイスランドですが、ここは筆者が人生で体験したどこよりも寒かったです。
顔や手などの露出している部分が、冷たいを通り越して「痛い」ので、携帯で滝の動画を撮影するのも苦労しました。

駐車場から滝に行くまでの途中にはお土産屋さんとトイレがあるので、滝近くの展望台で冷え切った体を温めることができます。また階段で降りて滝の近くまで行くこともできますので、しっかりと防寒をした上で散策を楽しんでください。

所在地https://goo.gl/maps/2nhDiH5QCYgm4ZEw7

ゲイシール / ストロックル間欠泉

氷の大地をバスで走っていると、遠くにもうもうと湯煙が上がっている場所が見えます。近づくとその付近だけ氷が溶けて地面が露出しており、草木が生えている場所も見えます。

突如出現した草原地帯
奇妙な形に凍り付いた草

ここは地熱活動により力強く吹き上がる間欠泉を見ることができる「ゲイシール / ストロックル間欠泉」です。

「ゲイシール」とは大きな間欠泉の名称ですが現在は活動しておらず、隣の「ストロックル間欠泉」で約10分ごとに吹き上がる光景を見ることができます。

下の映像は「ストロックル間欠泉」の様子です。音が出ますのでご注意ください。

ここ「ゲイシール」はアメリカのイエローストーン国立公園に並び世界的に有名な間欠泉だけあって、とても多くの観光客で賑わっており、トイレや休憩所、お土産屋さんも充実しています。

遊歩道を歩いている時に間欠泉が遠くで吹き上がる姿を目撃すると、思わず走って近くに行きたくなりますが、間欠泉の周囲は非常に滑りやすくなっており十分に注意が必要です。ツルツルになった氷の上で転倒している観光客を何人も目撃しました。

間欠泉の大きさは大小さまざまです
凍り付いたベンチ

間欠泉は色も大きさも様々で、頻繁に吹き上がるものもあれば、ずっとぶくぶくと泡が出ているだけの所もあります。

広い大地から大量の湯煙としぶきを伴って空高く吹き上がるその姿は、アイスランドの自然の力強さを感じさせてくれます。

所在地https://goo.gl/maps/cExCFvMZyG9xakb28

シンクヴェトリル国立公園

ユネスコの世界遺産に登録されている国立公園です。

上の写真はアイスランド最大の天然湖「シンクヴァトラヴァトン湖」で、水深が114m。この湖の一画に「シルフラ」というダイビングスポットがあるのですが、その透明度が何と100m~150mというから驚きです。世界中のダイバーの憧れの湖だとか。

この国立公園の最大の特徴は地表に現れた大西洋中央海嶺の割れ目です。通常は海の底深くににある海嶺ですが、ここはそれを地上で目にすることができる非常に珍しい場所です。


この割れ目の事を「ギャオ」といい、毎年数cmずつ広がっています。
ここの面白いところはその「ギャオ」の間つまり大陸プレートの境目を歩くことができるという点です。

写真左側が北米プレート、右側がユーラシアプレートです。

このシンクヴェトリル国立公園は、アイスランドの政治史において重要な役割を果たした地でもあります。930年に「アルシング」というアイスランド全体での意思決定をする会議が初めて開かれ、30以上のグループの代表者がこの地に集まったそうです。
「シンクヴェトリル」はアイスランド語で「議会の場所」という意味だとか。

美しい小川
大地が割けているのが分かります

一見普通の公園に見えますが、こういった地理的特徴や歴史を少し頭に入れてから散策すると何倍も楽しむことができます。

所在地https://goo.gl/maps/LDeQs36DZd8oB75o7
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おわりに

アイスランドの2大人気ツアー「オーロラ鑑賞ツアー」と「ゴールデン・サークル・ツアー」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

催行会社によって多少内容や行程が違いますが、大まかな流れはご理解いただけたかと思います。

普段あまりツアーは使用しない筆者ですが、交通手段が限られているアイスランドでは迷わずツアー参加を選択しました。レンタカーを利用してご自身で観光する方や中にはヒッチハイクという猛者もいるようですが、やはりこういった大きな会社が催行するツアーは安心感もありガイドも経験豊富です。

ですが、アイスランドの大自然を満喫するツアーはこれだけではありません。次の『Part 3』では、氷河や滝といったアイスランドの見どころが集中する南海岸を、丸一日かけて巡る人気ツアーをご紹介します。

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