2日目
ドイツ連保議会議事堂(国会議事堂)
こちらの立派な建物はドイツの「国会議事堂」です。
完全予約制ですが内部の見学ができますので、興味のある方は事前にHPから手配をしておきましょう。筆者は朝一番の8:15の見学ツアーに参加しました。
入口でかなり厳しめのセキュリティチェックを受け、身分証(パスポート)もしっかり確認されます。
入場したらエレベーターを使い一気に上まで上がり、見学者向けの展示室とガラスドームと展望スペースに連れていかれます。
ガラスドームの真下が国会になっていて、議員の座る椅子を上から見ることができます。「国会議事堂」をこのような形で見学できる場所はなかなかありませんので、面白い体験になること間違いなしです。
ユダヤ人犠牲者記念碑
「連邦議会議事堂」を出て「ブランデンブルグ門」の脇を通り徒歩約10分のところにある広場には、おびただしい数のコンクリ-トブロックが並べられています。
これはホロコーストで犠牲になったユダヤ人犠牲者に捧げられた記念碑で、第2次大戦終結および強制収容所解放60周年、ドイツとイスラエルの国交樹立40周年である2005年に完成しました。
ブロックの高さはひざ下程度のものから人の身長をはるかに超えるものまで様々です。
地下にはホロコーストに関する情報センターがあり、当時の様子を詳しく学ぶことができます。
ベルリンの壁記録センター
ベルリンの壁の歴史を学ぶことができるビジターセンターです。
写真はセンター上の展望台スペースから、目の前の壁の跡を撮影したもの。
高い壁に挟まれた緩衝地帯には監視塔があり、エリアによっては有刺鉄線や地雷が設置されていたそうです。
センターには東から西に逃れようとした市民と、それを何とかして阻もうとした東ドイツ兵の緊迫したやりとりの様子を知ることができる資料が数多く展示されています。
行き方は「ユダヤ人犠牲者記念碑」近くのBrandenburger駅からSバーン(S1, S2, S25のいずれか)に乗って3駅目のNordbahnhof駅下車です。
戦勝記念塔
Brandenburger駅まで戻り100番バスに乗ったらGrober Stern下車。
この高い塔は、1864年~1871年の対デンマーク戦争、オーストリア戦争、フランス戦争の勝利を記念して建てられた塔で、女神像の足元部分が展望台になっています。
天気が良い日でしたら登ってみても良いかもしれません。
昼食
「戦勝記念塔」より100番のバスで5駅いった所にある「EuropeCenter(ヨーロッパセンター)」周辺にはレストランが沢山ありますので、ここで昼食をとることをお勧めします。
上の写真はレストラン「Kartoffelkiste」のシュニッツェル。ボリュームがあり味もなかなかです。
この赤いドリンクは「ベルリーナ・ヴァイセ」といって、アルコール度数の低いビールにシロップを混ぜた甘いカクテルのようなものです。お酒の弱い方でもこれだったら大丈夫かもしれません。ちなみに緑のタイプもあります。
カイザー・ヴィルヘルム記念教会
ヨーロッパセンターのすぐ隣にあるこちらの教会は「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」。
1943年の空襲で破壊されましたが戦争を警告する記念碑として、あえてそのまま保存されています。そのすぐ隣にあるモダンな建物が「新教会」です。
新教会は外観だけではなく内部もモダン。
青いステンドグラスと、空中に浮いたようなパイプオルガンが印象的です。
シャルロッテンブルク宮殿
「シャルロッテンブルク宮殿」はプロイセン王国の宮殿で、ベルリンでも特に人気のある観光地です。
宮殿内部は無数の部屋に分かれていて見どころが沢山あるのですが、宮殿北面の庭園も大変美しく、季節が良ければ散策するだけで半日は滞在できる場所です。
宮殿一番の見どころは「陶器の間」です。棚や壁一面に飾られた中国や日本製の陶器を見て、「地震が少ない国なのね。」などと思ってしまうのは筆者だけでしょうか。
宮殿前の広場ではクリスマスマーケットが開かれており、歩くのも大変な程の人ごみでした。ライトアップされた宮殿が幻想的です。
所在地 | Spandauer Damm 10-22, 14059 Berlin |
HP | https://www.spsg.de/schloesser-gaerten/objekt/schlossgarten-charlottenburg/ |
夕食
「シャルロッテンブルク宮殿」周辺はかなり賑やかなエリアですので、レストラン探しで困ることはありません。
もし写真の料理に興味がありましたら、少し距離はありますが、バス停Steinplatz よりM45のバスに乗ってLuisenplatz/Schlossで下車後徒歩約5分のところにある「Dicke Wirtin(太った女将)」はおすすめです。
ベルリン伝統料理のレストランで現地の人で大変混みあいますので、予約の上いった方が良いかもしれません。
ソニー・センター
映画館やレストランなどの商業施設があつまる「ソニー・センター」周辺は、夜のライトアップを見るために集まった人々で賑わっています。
近くには映画博物館、展望台、ポツダム広場もあり、時間があればゆっくりと散策したいエリアです。
徒歩圏内に20時までオープンしている「テロのトポグラフィー」がありますので、余裕があったら足を延ばしてみても良いかもしれません。
おわりに
ベルリンを効率よくまわる2日間モデルコースをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
以下が今回の行程表です。
ベルリンは特に若い方に行っていただきたい場所の一つです。
広島の原爆ドームと平和祈念資料館を見学した時も同じような感覚を味わったのですが、ベルリンを観光してから「戦争」というものに対するイメージが非常にクリアになったからです。
今でこそドイツ連邦共和国の首都として世界中から人が集まる政治・文化の中心地の役割を果たすベルリンですが、第2次世界大戦ではナチスドイツ最後の戦場となり徹底的に破壊され、125,000人もの市民が犠牲になったそうです。
大戦後はソ連と西側3国(アメリカ・イギリス・フランス)に分割占領されていましたが、1949年東西ドイツが分裂して独立、結果ベルリンも東と西に分割されました。
1961年8月13日には東ドイツによって境界線上にベルリンの壁が建設され、この地域は東西ドイツだけではなく冷戦時代の最前線として常に緊張状態が続いていました。
そのベルリンの壁が崩壊したのが1989年11月9日、翌年には東西ドイツが統一しベルリンが首都と定められました。
戦争やホロコーストに対しての関心度合は人それぞれですが、人生の中で一度は見ておいて損はない場所かと思います。
集めて楽しい
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in ベルリン