【IELTS】徹底解説|難易度・スコア・試験内容・英検やTOEICとの比較

IELTS
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受験料と必要な書類

IELTSで1点残念なことは受験料が高いという点で、何と1人1回あたり25,380円もします。

TOEIC Listening&Reading の受験料が6,490円、英検1級の受験料が10,300円ですので、比較するといかにIELTSが高いか分かりますね。

もう1点TOEICや英検と大きく違うのが、受験に際して「有効期限内のパスポート」が必須であるという点です。しかもコピーは不可ですので、原本を当日会場に持っていく必要があります

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スコアについて

IELTSは英語4技能の熟練度を測る試験ですので、合格・不合格ではなく0~9の「スコア」で結果が通知されます。それぞれのスコア別評価は以下のようになっています。

上限が9ですので、1点というスコアの差がTOEICに換算したら100点程の開きがあると思ってください。ですので、0.5スコアをあげるだけでも、それなりの努力が必要です。

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TOEICや英検との違い

目的がそもそも違うので比較が難しいのですが、TOEICで測るのは基本的には2技能(リーディングとリスニング)で、国内企業で採用や昇進の判断材料に使用されることが多く、IELTSは英語圏で留学や生活をするための実践的な英語運用能力を測る試験です

総合的な英語運用能力を測るという点で考えると英検(準1級以上)が近いように思えますが、試験の内容を比較するとIELTSの方がより日常生活に近いトピックが扱われているという印象です。

下表は各試験の対照表です。

見てわかるように、IELTSの8.0以上に相当する英語能力は英検とTOEICでは証明できません。つまり、IELTSはかなり幅広い英語運用能力を測ることができる試験だということが分かります。
ちなみに「CEFR」とは外国語学習のヨーロッパ共通基準です。

また、TOEICや英検と比べると関連書籍が少ないのも受験者の悩みの種でして、そんな中、筆者がおすすめするのは旺文社出版・ブリティシュカウンシル公認のこちらの問題集です。

問題形式を把握したら、イギリスのケンブリッジ大学出版のオフィシャル過去問題集でひたすら本番同様の練習を繰り返します。

「15」は2020年6月出版です。

「14」2019年6月出版です。

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厳しい本人確認とセキュリティーチェック

IELTSは他の英語試験に比べて、本人確認とセキュリティーチェックが厳しいという印象を受けます。

まず、当日はクロークで荷物を全て預けます。持ち込みできるのは、パスポート・鉛筆・消しゴム・鉛筆削り・ラベルの貼られていないペットボトルのみです。上着も預けるよう指示されるので、当日の服装は調節がきくようなものがお勧めです

そして、受付時に金属探知機で全身のスキャン(これはイギリスだけかもしれませんが)、顔写真と指紋も撮られます(この顔写真が成績表に載ることになります)。

お手洗いも、教室を出られるのは基本的に1回に1人なので、試験開始直前まで我慢していると結局行けなくなる可能性がありますのでお気を付けください。

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おわりに

日本でも受験者が増えてきているIELTSの試験内容やスコアについて、TOEICや英検との比較も含め詳しく解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

IELTSは世界的な認知度も高く4技能の証明になるため、これから海外に出て英語を使用して勉強・就業することを考えている方にとってはとても役立つ資格ではないかと思います。

次は、英語力ほぼゼロだった筆者が2年半でバンドスコア7.0を達成するまでに実践した勉強法をご紹介します。 

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